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横浜M:小さいころからの夢かなう GK榎本、輝く守護神

スポーツ 神奈川新聞  2014年01月02日 23:17

試合終了後、笑顔で中村選手(右)をねぎらう榎本選手=1日、東京・国立競技場
試合終了後、笑顔で中村選手(右)をねぎらう榎本選手=1日、東京・国立競技場

サッカーの天皇杯全日本選手権で1日、21大会ぶりに栄冠をつかんだ横浜F・マリノス。2013年シーズン、ゴールを守り続けたプロ12年目のGK榎本哲也選手(30)=川崎市出身=は小さいころからの夢をかなえた。

最後の砦(とりで)は落ち着いていた。12本ものシュートを浴びながらも、ゴールは許さなかった。完封で優勝に貢献した背番号1は「守備陣が頑張ってくれたから」と仲間への感謝を口にした。

クラブの前身である日産自動車サッカー部のスクールに7歳のころから通っていた榎本選手。1993年の優勝は東京・国立競技場のスタンドで間近に目にしたという。「こんな大舞台に自分が立てることを想像していなかった。やっぱりうれしい」。人懐っこい笑みを浮かべた。

喜びを一緒に分かち合いたい人もいた。小学2年生のスクール時代のコーチで、今は指揮を担う樋口靖洋監督(52)と、国立のスタンドから憧れのまなざしで見ていた元日本代表の松永成立GKコーチ(51)。「テツ、元日にサッカーをするのは気持ちいいもんだぞ」という松永コーチの言葉を励みに、トレーニングを重ねてきた。

順風満帆なサッカー人生だったわけではない。2010、11年はリーグ戦の出場が1度もなく、同年のシーズン終了後は残留か、移籍かで揺れていた。

残ることを決めたのは恩師の存在があったから。12年シーズンから樋口監督が指揮を執ることが決まり、「一緒にやりたい。それで試合に出られなかったら移籍する」と覚悟した。

「愚痴ったり腐ったりしたら自分が駄目になる」。そんな姿勢で取り組んできた守護神にチャンスが訪れたのは12年9月。2年10カ月ぶりにリーグ戦のピッチに立ち、勝利をもたらした。以降は先発を不動のものとし、13年シーズンも好セーブでチームを救ってきた。

「何よりサポーターに優勝を届けられてうれしい」と横浜F・マリノス一筋に24年プレーしてきた榎本選手。その胸元の金メダルはひときわ輝いていた。

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