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養護施設退所者に返還不要の奨学金、市が全国初の進学支援/横浜

社会 神奈川新聞  2013年12月19日 22:03

児童養護施設を退所し、大学などへ進学する子どもに返還不要の奨学金を支給する取り組みを横浜市が始める。高校卒業と同時に施設を出て、自力で生活しなければならない子どもたちの経済的な負担が進学や学業継続の大きな壁となっている現状がある。施設を退所した子どもへの公的な奨学金支援は全国で初めてという。

奨学金は月額3万円の生活資金のほか、学費や書籍代、就職活動に必要な品の購入費などに充てられる30万円の一時金。就職に必要な資格の取得、その受験資格を得ることが条件で、資格を取得するまでの期間支払われる。

奨学金の原資には、市民からの寄付による市社会福祉基金が充てられる。

市こども青少年局によると、施設を退所した子どもたちの高卒後の進学率は約20%で、全体の約70%(全国平均)を大きく下回る。家族からの支援がないため、学費や生活費を自分で賄わなければならず、経済的な負担が進学への壁となっている。

学業とアルバイトの両立も難しく、進学しても中退してしまう割合が全体の約3倍に当たる約30%という厳しい現状がある。

奨学金は、市内に10施設ある児童養護施設の子どものほか、自立援助ホームの子どもなども申し込める。

募集人数は6人ほどで、書類審査、面接で奨学生を決める。内定した人はオリエンテーション、合宿研修、スピーチコンテストなどのプログラムに参加する。

また、市の委託を受け、児童養護施設などを退所した子どもへの相談活動などを行っているNPO法人「ブリッジフォースマイル」が西区に設けている「よこはまPort For」に毎月1回以上、来所する必要がある。ここでスタッフから資格取得に向けたサポートを受けることができる。

問い合わせは、同NPO法電話045(548)8011。

同NPO法人は21日午後1時から4時まで、桜木町駅前で街頭募金を行う。募金は来年7月ごろに予定するスピーチコンテストの運営資金に充てるという。

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