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鉄道コラム前照灯(173) 消えるあけぼの

神奈川新聞  2013年12月06日 12:00

B寝台個室「ソロ」上段はちょっと狭かった。寝台を広げると入り口が半分ふさがる
B寝台個室「ソロ」上段はちょっと狭かった。寝台を広げると入り口が半分ふさがる

「とうとう」そして「やっぱり」。「ブルートレイン全廃」の記事が神奈川新聞にも掲載された。「あけぼの」が来春、「北斗星」が2015年度中に廃止の見通しとのこと。青い塗装の寝台列車がなくなる

▼報道のちょっと前、そんな「あけぼの」に乗る機会があった。寝台車には何回か乗ったが、今回は初めての個室。といってもB寝台の「ソロ」は、普通の2段式寝台と変わらぬ値段で乗れるお得な個室だ

▼午後6時20分過ぎ、青森駅で乗車。予想はしていたものの、やはり狭い。部屋は上段。通路から階段を数段上り、ドアを開けてさらに数段。寝台の床板とベッドは折りたたまれていて、広げると入り口を半分ふさぐ。シーツは自分で広げる

▼車内放送によると、列車は「満席」とのこと。結構人気だ。浴衣に着替え、買っておいた弁当とカップ酒を折りたたみ式のテーブルに並べる。誰に気兼ねすることなく、ささやかな「宴会」を始めた

▼天井まで広がる窓から、天気がよければ見えるはずの「満天の星」は、残念ながら曇っていて見えず。それでも時折見える街の灯をさかなに杯を重ねた。途中、線路に立ち入った人がいたとかで、30分ほど遅れが出た

▼それが早朝5時過ぎ、高崎に着くころには見事に遅れを取り戻していた。上野到着は午前7時ちょっと前。青森から12時間半かけた長旅が終了。カメラを構えた鉄道ファンが大勢出迎えてくれた。(a)

【神奈川新聞】


外から車両を見るとこんな感じ。塗装が一部はげているのが残念
外から車両を見るとこんな感じ。塗装が一部はげているのが残念

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