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天体観測の魅力伝え60年 川崎天文同好会、多摩で記念講演へ/神奈川

社会 神奈川新聞  2013年09月20日 23:28

自宅屋上に作った自慢の天体ドームで笑顔を見せる渋谷さん=幸区
自宅屋上に作った自慢の天体ドームで笑顔を見せる渋谷さん=幸区

アマチュアの天文愛好家でつくる「川崎天文同好会」がことし創立60周年を迎えた。市内を中心に20~90代の約100人が所属。メンバー同士の交流はもちろん、一般の人にも星を楽しんでもらおうと、市民を対象にした観測会などをたびたび開催し、天文の魅力を伝えてきた。来月20日には川崎市多摩区で60周年を記念した講演会を開く。

同会は戦後間もなく行われた東京天文台(現国立天文台)の流星二点写真観測に協力したことをきっかけに、1953年に発足した。当時メンバーは35人。県内で2番目の天文同好会だったという。

「星は望遠鏡を使えばきれいに見えるけど、『呼べど届かぬ』というか、どう考えても現物はこっちに来ない。手に触れられない、絶対届かないというところがいい」

天文の魅力をそう語るのは、メンバーの1人で県立みどり養護学校(横浜市緑区)の事務職員、渋谷誠一郎さん(55)=幸区。渋谷さんが天文にのめり込んだのは小学2年の時。近所で行われた天体観測会がきっかけだった。「おじさんが天体の物語を話してくれた。引き込まれてね」

5年で初めて小さな望遠鏡を買い、中学では仲間と天文同好会や天文部を結成。大学1年の時に同会に入った。

その後はメンバーらとともに世界各地を飛び回り、皆既日食などを観測。27歳の時には自宅の屋上に大型の望遠鏡を備えた専用の天文ドームまで作る熱の入れようだ。「ここ(ドーム)で星空を見ていると、すべてが自分のものになったような感じがする。本当に美しいし、ワクワクする」と渋谷さんは笑う。

最新のプラネタリウムや機材の進歩などで、最近は天体観測がより身近に感じられるようになった。渋谷さんは、「双眼鏡1台あるだけでいろんなものが見える。星座早見盤を持って、ちょっと表に出て見るだけでも楽しい」と話す。

来月20日は午後2時から、「かわさき宙(そら)と緑の科学館」で開催。国立天文台副台長の渡部潤一さんが「大彗星(すいせい)あらわる~アイソン彗星を見よう~」をテーマに、今年秋ごろから見頃を迎えるとされる「アイソン彗星」の見方や楽しみ方を紹介する。また天文ファンとして知られ、プラネタリウムでの「星空寄席」を行う落語家・柳家小ゑんさんが、「おもしろ星空落語」と題して高座を披露する。渋谷さんは「一般の人にも分かりやすく、興味を持ってもらえる内容」と来場を呼び掛けている。入場無料。問い合わせは渋谷さん電話080(5171)6129。

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