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鎌倉国宝館が長期休館へ、12月から来年夏まで/神奈川

神奈川新聞  2013年09月13日 23:56

文化財が多数展示されている本館。この床下にある空調設備を入れ替える=鎌倉国宝館
文化財が多数展示されている本館。この床下にある空調設備を入れ替える=鎌倉国宝館

7件の国宝、92件の重要文化財をはじめ数多くの歴史的資料を収蔵する鎌倉国宝館(鎌倉市雪ノ下2丁目)が、12月9日から来年夏まで休館する。展示施設である本館の空調設備の全面入れ替えのためで、半年余りの長期休館は約20年ぶりという。休館を前に同館学芸員は、21日から開く企画展の準備を進めている。

空調工事をする本館は、床面積約800平方メートル。鉄筋コンクリート造りによる高床式の校倉風建築で、国の登録有形文化財にもなっている。床下の地上部分に張り巡らされている空調設備は、前回の工事から数えて耐久年数に当たる20年を過ぎていた。文化庁の指針では、文化財の展示施設はおおむね室温22度、湿度60%(±5%)に保つことになっており、空調のメンテナンスは欠かせない。

工事自体は3月末ごろまでに完了するが、その後、室温や湿度の設定を見極める「環境調査」と呼ばれる期間を経て、7月上旬ごろに再開する予定だ。その間、館内の貴重な文化財は全国の企画展などへの出展も検討している。

同館は例年、正月三が日も開館しており、初詣客らが立ち寄るなど、年間6万人ほどの来場がある。学芸員の内藤浩之さんは「長期休館でご迷惑を掛けるが、空調は文化財保護に欠かせない」と理解を求めている。

21日から始まるのは「没後七五〇年記念特別展『北条時頼とその時代』」。社寺の保護にも力を入れ建長寺を創建した鎌倉幕府第5代執権・時頼(1227~63年)の、彫刻や絵画など全国から集めた約100点が一堂に会する。

10月27日まで。問い合わせは鎌倉国宝館電話0467(22)0753。

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