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プロレスラー田村和宏選手が初の地元凱旋へ、デビュー10年「地元、盛り上げたい」/川崎

社会 神奈川新聞  2013年09月11日 00:26

25日の試合を前に、「プロレスで地元を盛り上げたい」と意気込む田村選手
25日の試合を前に、「プロレスで地元を盛り上げたい」と意気込む田村選手

川崎市出身のプロレスラー田村和宏選手(33)が今月デビュー10周年を迎え、25日、小田急線新百合ケ丘駅前の「新百合トウェンティワンホール」(麻生区)で初の地元凱旋(がいせん)試合を行う。身長160センチ、体重70キロと小柄だが、「プロレスへの情熱は誰にも負けない」と田村選手。「『プロレスって面白いね』と言ってもらえるように、いい試合を見せたい」と意気込んでいる。

田村選手は多摩区出身。現在、団体「プロレスリングHEAT-UP」で代表兼選手を務めながら、同駅前の商業施設内にあるストレッチ専門店で週に数回働いている。

プロレスに目覚めたのは中学生の時。テレビで見た試合がきっかけだった。攻め込まれ、血だらけになりながらも、諦めずに立ち向かうレスラーの姿に興奮した。「自分もいつかプロレスラーになりたい」-。プロレス雑誌を読みあさったり、試合を見に行ったりして夢を描いたが、「背の低さ」がネックになり、選手への道を自ら諦めてしまっていた。

短大卒業後はプログラマーとして同駅近くの会社に就職。ただ、定時で終わる単調な生活に嫌気がさし、多摩区にある格闘技ジムの門をたたいた。「『ちょっと体動かそうかな』というくらいだったが、行ったら火が付いちゃって」

他団体の背の低い選手が活躍する姿も、田村選手の闘争心に火を付けた。「プロレス界でのし上がりたい」と、かつての夢を再び追い求め、働きながら厳しい練習を積み重ねていった。そして2003年9月にデビュー。「うれしかったが、チョップが痛くて風呂にも入れなかった。プロのすごさを感じた」と振り返る。

そんな田村選手に人生の転機が訪れる。09年5月に行った、人気レスラー永田裕志選手との試合。会場は「永田コール」で埋め尽くされた。しかし試合中盤、無名の若手が永田選手の左頬に強烈な張り手を一発食らわせると、雰囲気は一変。最後には「田村コール」で沸いたという。

試合内容が認められ、その後は新日本プロレスの練習にも参加。「永田さんが『今の若手で俺をここまで殴れるやつはいない』と言ってくれた。あの一発が人生を変えた」

ことし1月には「HEAT-UP」を旗揚げ。現在は麻生区内で初心者向けの格闘技教室を開くほか、さまざまな事情から親元を離れ、乳児院で暮らす子どものために、ファイトマネーやグッズ売り上げの一部を寄付する活動も行う。

プロレスの魅力を「ゴールのないヒューマンドラマ」と語る田村選手。「地元で試合をするのが夢だった。ここをスタートに、地元をプロレスで盛り上げたい」と話している。

25日は午後7時から。チケットの問い合わせは同団体電話080(7019)0201。

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