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新型コロナ
模索する部活動(全5回・1)声上げぬ気勢、指導者の苦悩

スポーツ 神奈川新聞  2020年07月15日 17:00

 未曽有のコロナ禍に奪われた日常が再び戻ろうとしている。以前と同じ形ではないかもしれない。だが、スポーツとともに、仲間とともに。新たな生活様式の中で動きだした高校部活動の現場を巡る。


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 そこにあるはずの声はかき消されていた。

 7月上旬、約4カ月ぶりに本格的な稽古を再開した荏田剣道部。面を打てど、胴を打てど、竹刀の音ばかりが道場に響く。


剣道の稽古では、マスクを着用した上で、シールドを装着した面をかぶることが奨励されている=荏田高
剣道の稽古では、マスクを着用した上で、シールドを装着した面をかぶることが奨励されている=荏田高

 大前提である。「充実した気勢というのが『一本』の条件。ルールの一番上に書いてあり、試合のときも大きな声を出すのがいい選手」。同校監督で、県高体連専門部の今里学委員長(55)は苦悩を明かす。

 「今までは声を出して元気よく、という指導をしていたが、対面になったら声は抑制するようにというのが競技団体のガイドライン。ジレンマはすごくある」

 対人稽古再開にあたり、全日本剣道連盟は飛沫(ひまつ)感染防止のため声の抑制に加えて二重、三重の防護策を求めている。

 マスクや、ポリカーボネートなどで作られたシールドの着用だ。同連盟によると、マスク着用で90%、シールドを併用した場合は95%まで飛散を防げるとの実験結果が出たという。

「いつもと違う感じ」

 荏田では指針に基づき、マスクの上にシールドを装着し、面をかぶるが、敵はウイルスだけではない。

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