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時代の正体・差別のないまちへ
川崎にレイシストの居場所はない

時代の正体 神奈川新聞  2020年07月11日 10:00

記者の視点=川崎総局編集委員・石橋学


日本第一党のヘイト街宣に抗議する市民ら=2019年8月14日、JR川崎駅東口
日本第一党のヘイト街宣に抗議する市民ら=2019年8月14日、JR川崎駅東口

 ここ川崎において差別は犯罪となった。だから非難を浴びせることにためらいはなかった。

 「ヘイトスピーチは表現の自由ではない。差別する自由など認められない」「川崎にレイシスト(差別主義者)の居場所はない。帰れ」

 マイノリティーを存在から否定し、平穏な暮らしを奪うヘイトスピーチの卑劣さに見合った面罵がわが口から発せられ、私は条例の効果を実感したのだった。

 7月から全面施行となった「川崎市差別のない人権尊重のまちづくり条例」はその名の通り、差別の禁止と根絶をうたう。とりわけ被害が深刻なヘイトスピーチには最高50万円の罰金刑を設けて規制していく。目の前で差別という犯罪行為が行われているなら、やめろと言わなければならない。市議会で全会一致の承認を得た条例は市民の総意であり、差別の断罪ははっきり推奨すべき行為となった。

 5日、JR川崎駅東口。極右政治団体「日本第一党」の渡辺賢一氏が党員2人とともに立っていた。無告知のヘイト街宣だった。横浜へ取材に向かう途中に行き当たった私はICレコーダーとカメラを取り出した。条例違反の差別的言動があれば市へ通報する必要がある。条例は市民と事業者の責務として、差別を根絶する施策への協力を求めてもいるからだ。

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