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もっと知りたい!横浜農業 女性農業者の手作りジャム
直売所で見つけた加工品

神奈川新聞  2012年11月22日 00:00

年間通じて味わって
 「農産物は旬が決まっています。しかし加工品にすれば、年間を通じて味わえます」。平野フキさん(77)=横浜市都筑区=は、旬の果物や野菜を素材にしたジャムなど加工品作りが日課です。新鮮なものの形が悪かったり、取れ過ぎたりしたものを用いて、自宅敷地の一角にある「蕗の道草」と名付けた加工所で、作業をします。加工品は、JA横浜の直売所などで販売しています。


用意した瓶にサツマイモのジャムを詰める平野さん
用意した瓶にサツマイモのジャムを詰める平野さん


 取材に訪れた日はサツマイモのジャム作りの真っ最中。加工所には、ゆでたサツマイモの蒸気が立ち込めます。サツマイモに、煮たリンゴ、レモン汁、砂糖を混ぜペースト状にし、糖度計で甘さを確かめながら煮詰めます。木べらでとろみ加減を見極める作業は集中力が欠かせません。ちょうど良い加減になると、つやつやとした光沢も出て、おいしそう。瓶に詰め、中の空気を抜きふたを閉めれば出来上がり。

 「一番こだわるのは色。手際良くしないと、きれいな色に仕上がらないんです。うまくいくと、とても楽しい」と、笑顔を見せます。作るジャムは20種類以上。家族で花木を生産しており、ブルーベリーの木になった実を用いたブルーベリージャムは定番商品。店頭でも人気です。

評判良く「やる気」に
 平野さんもメンバーになっている女性農業者グループが、加工品作りの勉強をしたのは今から30年ほど前。地域のイベントで加工品を販売したところ評判が良く、品評会での受賞もみんなの「やる気」につながりました。以来、個人やグループで加工品作りに取り組む女性農業者が増えました。「試作品は互いに味見をして、意見を出し合います」。良い物を食べてほしいという思いが、味に深みをもたらします。


ブルーベリージャムをはじめ、作った加工品は人気です
ブルーベリージャムをはじめ、作った加工品は人気です

直売所の女性農業者コーナー
 JA横浜の直売所「メルカートみなみ」(横浜市泉区)には、「女性農業者コーナー」があります。女性農業者の活動の場を広げてもらうのが目的で、2007年の直売所開店と同時に立ち上がりました。年々、出荷する人が増え、現在同区周辺の約90人が登録。とれたての野菜や果物のほか、ジャムや漬物など加工品を並べます。この時期は白菜、大根、キャベツ、ネギなどの冬野菜が店頭に。売り場には出荷者の顔写真も掲示され、買い物客に「身近な地場農産物」をアピールしています。


コーナーには出荷者の顔写真も掲示されています
コーナーには出荷者の顔写真も掲示されています


 農産物の包装には生産者の名前が付いており、「この人の野菜を買いたい、とファンが付いている人も少なくありません」と同店の担当者。新品種など目新しい野菜には、調理法を紹介したプリントを置く生産者もおり、女性のきめ細やかな視点が売り場に生かされています。



企画・制作:神奈川新聞社クロスメディア営業局


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