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PYRAMIDが7年ぶり新譜  70~80年代の音楽を深化

カルチャー 神奈川新聞  2018年12月13日 19:35

「PYRAMID」のメンバー。左から和泉宏隆、鳥山雄司、神保彰
「PYRAMID」のメンバー。左から和泉宏隆、鳥山雄司、神保彰

 ドラムの神保彰、ピアノの和泉宏隆、ギターの鳥山雄司のバンド「PYRAMID」が7年ぶりに4作目の新譜を発表した。3人は高校時代からの仲間で、司令塔役の鳥山は「仕事ではなく、自分にとっては研究の場。ここでつくったものが将来、音楽のコモンセンスになるだろうと思っている」と自信を見せる。

 音楽プロデューサーとしても名をはせる鳥山と、フュージョン界で活躍する2人は多忙でめったにそろうことがない。今作ではスタジオに集まらず、個別に演奏したデータを送り合い、鳥山がコラージュのように編集したという。

 神保は「単なる足し算になっちゃうのではと懐疑的でもあったが、予想をはるかに上回る作品になった。やはり司令塔の才能が圧倒的だとすごいものができる」と言えば、和泉は「音の玉手箱。聞けば聞くほど新たな発見がある。どうやってつくってるのか」と驚く。

 2011年に前作を発表後、音楽の聴き方はCDからインターネット配信へ急激に変わってきた。鳥山はその状況に「音楽的にどうアプローチしていいのか見えていなかった」と明かす。

 「よし、そろそろやれるかもしれない」と思ったのは17年ごろ。今作では、3人が影響を受けた1970年代後半から80年代初頭の音楽に、鳥山がとらえた最新の音楽のエッセンスを絶妙に取り入れ、深化させた。

 長い年月を経ても、3人だと意図せずに演奏を合わせられる。それは「同じ時代や時間を共有した体験が大きい」と口をそろえる。「みんなうまくなりましたよね」とはじけるように笑った。


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