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さがみを語る
バイオトイレ導入進む 丹沢山小屋組合組合長 山口恵子さん

話題 神奈川新聞  2018年12月12日 11:16

 現在も続く登山ブームで丹沢は表尾根、大倉尾根などを中心に多くの登山者が訪れる。山小屋15軒が加盟する丹沢山小屋組合の山口恵子組合長に、組合の活動や最近の山の様子などを聞いた。


丹沢山小屋組合組合長 山口恵子さん
丹沢山小屋組合組合長 山口恵子さん

 -山小屋組合の主な活動は。

 「組合では登山道の補修やヤマビルの対策、清掃活動などを行っている。梅雨の時期には、組合としてヤマビルの駆除活動を実施している。林道や登山道周辺の草を刈ってブロアー(送風機)で吹き、バーナーで焼く。その上で薬剤を散布するが、環境を考えるとあまり強い薬は使えない。ヤマビルの専門家に来てもらい、ヤマビルの生態や防除について話を聞いている。各山小屋ではヒルの忌避剤も用意してもらっている」

 -登山客が増えていることで問題は。

 「やはりトイレが大きな問題で、(微生物でし尿を処理する)バイオトイレの導入が進んでいる。塔ノ岳と鍋割山では県が比較的早くバイオトイレを設置した。表尾根や大倉尾根の山小屋では、県の補助金などを活用してうちが経営する烏尾山荘をバイオトイレに転換し、その後、見晴茶屋、花立山荘、観音茶屋もバイオトイレにした。三ノ塔には秦野市が管理するバイオトイレが作られた」

 「バイオトイレでは利用者にチップを入れてもらうようにしているが、あまり入れてくれない。登山者にはぜひトイレ利用のマナーを守ってもらいたい。トイレ以外の問題では、遭難も多い。今もスニーカーで歩いて怖い思いをする人がいる。本格的な登山靴でなくとも、最低限の装備は必要だ」

 -丹沢には著名人も訪れるようだ。

 「毎年4月下旬に県立秦野戸川公園などを会場に秦野丹沢まつりが開かれ、山開きを行う。2016年の丹沢まつりには、『日本300名山ひと筆書き』などで有名なアドベンチャーレーサー田中陽希さんが来てくれた。この年は台風などで天気が悪かったのにもかかわらず、ファンを中心に700人もの人が集まった。また、日本百名山の深田久弥は、うちが経営するどんぐり山荘を本に書いてくれている」

 (やまぐち・けいこ、山荘経営、62歳。秦野市堀山下在住)


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