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相模原市内3取水堰で取水不能に 台風による土砂堆積で

話題 神奈川新聞  2018年12月12日 02:00

施設外側の水盤の水位が下がり、オブジェの土台が露出した相模川ふれあい科学館=相模原市中央区水郷田名
施設外側の水盤の水位が下がり、オブジェの土台が露出した相模川ふれあい科学館=相模原市中央区水郷田名

 今秋の台風24号の影響で相模川が増水し、相模原市内の取水堰(ぜき)3カ所で農業用水を取水できない状態になっていることが、11日までに分かった。市内の取水堰は昨年10月の台風でも同様の被害を受けたが、今回は用水路から水を引いている水族館「相模川ふれあい科学館」にも影響が出ているという。県は来年の田植え時期までに復旧工事を完了したいとしている。

 県と市によると、被害を受けたのは、清水下取水堰(同市中央区田名)と、その上流に位置する諏訪森下頭首工(取水堰、同市緑区大島)、葉山島頭首工(同区葉山島)。清水下取水堰は県が、諏訪森下と葉山島は市が管理している。

 相模川左岸にある清水下取水堰周辺は、川の水が中州より右岸側へ流れ、左岸側に来なくなっている。9月30日夜から10月1日にかけて関東地方を通過した台風24号の影響により上流からの土砂が堆積した上、左岸側へ水を導く導流堤が破損したのが原因という。

 清水下取水堰は昨年10月にも、台風21号による土砂の堆積で取水できない状態になった。県農地課は「今回は導流堤が壊れるなど、昨年よりひどい。国の災害対策予算をもらって復旧したい」とする。補正予算を組み、4月下旬の取水時期までに水を通す考えだ。

 また上流にある諏訪森下頭首工と葉山島頭首工の取水堰2カ所も、今秋の台風24号の影響で土砂がたまり、取水口に水が届いていない。市は田植えシーズンまでに復旧工事をするとしている。

 秋は稲作に水が不要な時期のため、現時点で稲の栽培には影響はないが、余波も起きている。

 相模川の魚などを展示している相模川ふれあい科学館(同市中央区水郷田名)では、施設脇の農業用水路から引いている水が入ってこなくなった。同館の指定管理者「江ノ島マリンコーポレーション」の担当者は「用水路横から流れ込む湧き水をためて館内の水槽に引き込み、急場をしのいでいる」と話す。

 ただ建物を取り囲む水盤(浅い池)まではまかなえず、オブジェの土台が見えるほどまで水位が下がっている。施設を所有する市は「降水量の少ない冬に向かい、どうしても水が足りなくなれば水道水を活用せざるを得ない」と困り顔だ。

 相模川で昨年から2年連続で台風被害が続くが、県県央地域県政総合センターは「県厚木土木事務所と当センター、相模原市でつくる連絡会議で情報共有し、対策を進めたい」としている。


取水口(左下)に入る水が届かず、川底が露出している清水下取水堰=相模原市中央区
取水口(左下)に入る水が届かず、川底が露出している清水下取水堰=相模原市中央区

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