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戦争の世紀、楽曲で再考 昭和音大生、17日に公演を企画

カルチャー 神奈川新聞  2018年12月10日 10:57

演奏会「未来への架け橋」をPRする昭和音大アートマネジメントコースの学生たち
演奏会「未来への架け橋」をPRする昭和音大アートマネジメントコースの学生たち

 戦争の世紀といわれる20世紀に作られた楽曲を通して時代や民族を考察する演奏会が17日、川崎市麻生区上麻生の昭和音楽大学ユリホールで開かれる。第1次世界大戦の終戦から100年の今年に学生らが企画。「どんな背景があり、どんな思いで作られたか。平和と思える平成にもう一度、自分たちなりに考え、できることからやっていきたい」と準備を進めている。

 演奏会は、同大アートマネジメントコースの3年生15人が「未来への架け橋~音楽家たちが生きた時代から~」と題して企画。発案した3年大塚美希さん(23)さんは「ユダヤ人音楽で興味を持ったのが始まり。自分たちはあまり意識していない強い民族意識やアイデンティティーが宗教や民族の問題となり、戦争に発展していく。世界から紛争はなくなっていない現代、私たちは何をすべきなのか、楽曲に込められた思いなどから考えたい」と話す。

 今年は、中東戦争の発端になったイスラエルの建国から70周年の節目にも当たる。演奏会では、ナチス・ドイツに迫害を受け強制収容所で命を落としたチェコのユダヤ人作曲家シュルホフの「バイオリン・ソナタ」が奏でられる。

 また、第1次大戦が始まった1914年にフィンランドの作曲家シベリウスが手掛けた「五つの小品『樹の組曲』」なども披露される。同曲は祖国が独立に向けて大きく動いていた時代に故郷への愛を込めて作られた。

 今年生誕100周年のバーンスタインが民族問題を題材に作った「『ウエスト・サイド・ストーリー』より室内楽版」も本邦初演され、同大准教授でピアニスト飯田佐恵さんや同非常勤講師でバイオリニストの早稲田桜子さんら7人が演奏する。

 ポスターやチラシ、当日配られるプログラムは、過去100年間の戦争とそれぞれの曲が作られた時期が一目で分かるよう制作に工夫を施した。午後7時開演。チケットは全席自由で一般2500円、学生千円。問い合わせは平日午前10時~午後5時、同大同コース企画制作室電話044(959)5121。


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