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アジア大会やり投げ4位
パラ五輪目指し鍛錬の日々 葉山町職員・小曽根さん

話題 神奈川新聞  2018年12月03日 11:27

やりを投げる角度を確かめるように練習する小曽根さん=3日、障害者スポーツ文化センター横浜ラポール
やりを投げる角度を確かめるように練習する小曽根さん=3日、障害者スポーツ文化センター横浜ラポール

 葉山町非常勤職員の小曽根亮さん(35)=横浜市金沢区=が10月にジャカルタで開かれた障害者スポーツの総合大会、アジアパラ大会に陸上の投てき3種目で出場、やり投げで自身の持つ日本記録を更新し、4位入賞を果たした。惜しくも初のメダル獲得は逃したが、その目は2年後の大舞台を見据える。「自己ベストを更新し続け、2020年の東京パラリンピック出場を目指したい」

 障害者スポーツ文化センター横浜ラポール(同市港北区)のグラウンドに、小曽根さんの姿があった。

 車いすから高さ75センチの競技用の椅子に乗り換え、臀部(でんぶ)が浮いてファウルにならないよう体を固定。黙々と30投ほど、やりを投げ続けた。

 06年。大学4年だった22歳の時、医療事故で脊髄を損傷し、腹部から下を動かせない両下肢体幹機能障害になった。「最初は現実に頭が付いていかなかった。でも、きっと母の方がつらかったと思う。代わってあげたくても、代われないから」。内定していた就職も断念せざるを得なかった。

 だが、小曽根さんは前を向いた。「この体でできることをやりたい」。リハビリに励みつつ、スポーツを楽しむ中、投てきに出合った。小曽根さんは「自分のペースでできる個人種目が性に合っていた」と振り返る。

 練習を重ねて、すぐに頭角を現し、10年のアジアパラ大会、13年の世界選手権に出場するまでに。砲丸投げ、やり投げ、円盤投げの3種目で同様の障害クラスの日本記録保持者にもなった。

 今秋のアジアパラ大会にも3種目で出場。やり投げで23メートル72センチを記録し、自身の持つ日本記録を35センチ更新した。小曽根さんは「陸上競技って、孤独で地味に見えるけれど、頑張った分、結果が表れる。記録を塗り替えた時の達成感が大好きです」と楽しそうに競技の魅力を語る。

 順位は4位。「メダルにあと一歩、届かなかった」。悔しさも残る。来年に世界選手権、そして20年には東京パラリンピックが控える。「オフシーズンの今を踏ん張って、自分の記録をしっかり伸ばし、パラリンピックに出場したい」。そして続けた。「競技を知ってもらい、同じ障害を持つ人々が挑戦する選択肢の一つになればうれしい」


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