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【変わる“ラミ流”】〝出戻り〟古村 「今度こそ活躍を」

ベイスターズ 神奈川新聞  2018年12月03日 11:12

選手として5年ぶりにベイスターズに復帰する古村=11月26日、横浜市中区の球団事務所
選手として5年ぶりにベイスターズに復帰する古村=11月26日、横浜市中区の球団事務所

 5シーズンぶりに選手としてベイスターズ復帰が決まった男の表情は生き生きとしていた。茅ケ崎西浜高出身で、今季はBCリーグ富山でプレーしていた古村徹投手(25)。11月26日の入団会見では「今回こそチームのために活躍したい」と決意を示した。前回ベイスターズに所属した3年間はけがに泣いた。失意のどん底からはい上がった左腕が、21年ぶりのリーグ優勝を目指すチームの追い風となる。


“異例”2度目のプロ人生
チームの追い風に


前回のベイスターズ時代。高校卒業前に行われた新人合同自主トレーニングで初々しさをのぞかせる古村=2012年1月
前回のベイスターズ時代。高校卒業前に行われた新人合同自主トレーニングで初々しさをのぞかせる古村=2012年1月

 「車の湘南ナンバーを見たときですね」。報道陣から地元神奈川に戻ってきた実感を問われると、笑顔でこう切り返せるほど、苦労を乗り越えて一回り大きくなった余裕を感じさせた。

 2011年ドラフト8位で入団。当時の同期生はチームの中心選手に成長した桑原だ。「一緒にプレーできるな」。再入団が決まった後に、電話で喜び合えたことがうれしかったという。


独立リーグで技術磨く


茅ケ崎西浜高時代。3年夏の神奈川大会3回戦で逆転サヨナラ満塁弾を放ち、拳を握って喜んだ=2011年7月
茅ケ崎西浜高時代。3年夏の神奈川大会3回戦で逆転サヨナラ満塁弾を放ち、拳を握って喜んだ=2011年7月

 地元の茅ケ崎西浜高で活躍し、「公立の星」として期待されたが、プロ1年目は左肩の故障で治療に明け暮れた。2年目から2年間は育成契約。2014年限りで引退。「2軍練習場の外野をずっと走っていた思い出しかない」と振り返る。3年間でマウンドに上がったのは、2軍でのわずか1試合だった。

 翌年はベイスターズの打撃投手を務めたが、この1年間が転機だったという。「野球を客観視できるようになった。1軍選手の試合に入る準備や姿勢も見えた。僕が選手に復帰したときに『あの1年は無駄だったんじゃないか』と周りに言われたけど、そう思わない」

 2016年。選手への未練を断てずに独立リーグに飛び込み、3年間腐らずに技術を磨き続けた。

 今年9月の入団テスト。ベイスターズ時代は最速138キロ止まりだった直球は、150キロまで速くなっていた。

 新たに覚えたカットボールも投じ、「体も大きくなって、前より良くなった」(当時の高田繁ゼネラルマネジャー)と、球団幹部らがその成長ぶりに驚いた。

 プロ野球界では異例の“出戻り”となったが、「球速も上がったし、まだまだ成長できる。当時からずっと背中を押してくれたファンのためにも投げる姿を見せて結果を出したい」。25歳。2度目のプロ人生こそ、前へ突き進む。


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