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横浜で記念集会
共に生きる社会へ 外国人支援NPO「信愛塾」40周年

社会 神奈川新聞  2018年11月24日 02:00

手話を交え、感謝の気持ちを歌った信愛塾の子供ら=横浜市中区
手話を交え、感謝の気持ちを歌った信愛塾の子供ら=横浜市中区

「経験基に政策提言も」


 日本で暮らす外国人の子どもや保護者らの支援を続けるNPO法人「在日外国人教育生活相談センター・信愛塾」の設立40周年を記念した集会が23日、横浜市中区のワークピア横浜で開かれた。かつて通った外国籍の子どもたちや教員、弁護士など約100人が参加し、これまでの活動を振り返り、共に生きる社会への決意を新たにした。

 信愛塾は1978年、学校で孤立しがちだった在日韓国・朝鮮人の子ども会として、在日大韓基督教会横浜教会と、横浜の民族差別と闘う会の支援で設立された。現在は、関わる子どもの国籍が増加するとともに、活動内容も教育や生活に関する相談や、学力や進路の支援などと広がっている。

 式典では、子どもたちからも「竹ちゃん」と呼ばれ、親しまれている竹川真理子センター長があいさつ。「現場に日々いると、時代の空気が突き刺さるように迫ってくる」と述べ、外国人の支援をしていることで嫌がらせを受けることもあったと振り返った。「しかし、現場でも成果は出ている。経験を基に、そろそろ政策提言もしていきたい」と話し、日々の活動で浮かんできた課題を発信していきたいとした。

 大石文雄事務局長は、信愛塾が取り組む民族差別や偏見を無くすための取り組みを紹介した。8月にジュネーブで開かれた国連・人種差別撤廃委員会の対日審査会に参加したことを報告。「地域社会で共に生きるには、制度的差別をどう無くしていくか、一人一人に問われている。差別をなくし、共に生きる取り組みをこれからも続けていきたい」と力を込めた。

 式典後に開かれたパーティーでは、中国、フィリピン、ネパールなどから来日し、信愛塾に通う子どもら20人が合唱。手話を交えながら声を合わせ、参加者に感謝の気持ちを伝えた。


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