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三浦マラソン、裏金2900万円 元事務局長を懲戒免職

社会 神奈川新聞  2018年11月22日 02:00

元事務局長への処分を発表する吉田市長(中央)=横須賀市役所
元事務局長への処分を発表する吉田市長(中央)=横須賀市役所

 三浦市などが主催する三浦国際市民マラソンの実行委員会事務局で発覚した使途不明金問題で、背任容疑で市が刑事告発した元事務局長(54)が少なくとも約2900万円の裏金を捻出していたことが21日、市の調査で分かった。市は同日、元事務局長を同日付で懲戒免職処分にした、と発表した。

 市によると、元事務局長は(1)2013年6月から17年7月までの間、市内のデザイン業者と共謀し、計58回、架空・水増し発注をして1752万円の裏金を捻出(2)16年4月から17年7月までの間、複数回、飲食費や土産品の購入費などの領収書を偽造して135万円の裏金を捻出(3)09年1月から17年1月までの間、委託業務に関する必要経費と偽り、委託先企業からデザイン業者に1305万円を支払わせ、その一部の995万円を裏金として受け取った。

 裏金の一部について、市は「少なくとも100万円を自身の口座に入金し、借金の返済に充てた」と説明。また元事務局長は電子メールの送受信記録を消したり、関係書類を破棄させたりしたほか、部下の職員に市の調査状況を詰問したり口止めしたりするなどしたという。

 会見した吉田英男市長は処分理由について「公務員として非常に悪質なもので、厳格な対応を行った」と説明。元事務局長について「法令違反や不当な事務執行に対し、知識や自覚に乏しい」と糾弾した。

 市によると、元事務局長は今年8月、横浜地裁横須賀支部に自己破産を申し立てた。これに対し、市と実行委員会は損害賠償を請求するため、10月に計約3200万円の債権を同支部に届け出た。市長は「民事上の責任追及を徹底したい」とした。

 また部下ら不正に関与した職員についても、市長は「相応の処分は免れない。警察の捜査の状況を見ながら、関連性を慎重に確認して検討する」と述べた。

 市は7月、背任容疑でデザイン業者も刑事告発している。


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