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地裁で論告、判決12月19日
はれのひ元社長に懲役5年求刑 「経営者の責任放棄」

社会 神奈川新聞  2018年11月20日 22:27

大勢の報道陣が集まった「はれのひ」の会見=2018年1月、横浜市中区
大勢の報道陣が集まった「はれのひ」の会見=2018年1月、横浜市中区

 成人の日に晴れ着トラブルを起こした振り袖の販売・レンタル業「はれのひ」(横浜市中区、破産)の銀行融資詐欺事件で、売上高を粉飾した財務書類を示して二つの銀行から融資金をだまし取ったとして、詐欺の罪に問われた同社元社長篠崎洋一郎被告(56)の論告求刑公判が20日、横浜地裁(渡辺英敬裁判長)であった。検察側は「経営者の責任を放棄し無責任」として、懲役5年を求刑した。判決は12月19日に言い渡される。

 検察側は論告で、「同社は被告の指示で新規出店を重ねたが、債務超過の状況が改善されず、2016年9月には(融資金を別の債務の返済に充てる)自転車操業だった」と指摘。毎月税理士から財務状況の報告を受けていたにも関わらず、無計画な拡大路線を推し進め、最終的には融資を受けるために粉飾を指示したとして、「被告の責任は極めて重い」と非難した。

 弁護側は「被害者や新成人に対し弁償する意志を述べ反省している」などとし、執行猶予付きの判決を求めた。

 起訴状によると、被告は2016年8~9月にかけて、虚偽の決算報告書を示して同社の経営状態を良好に見せかけ、横浜銀行と東日本銀行から計約6500万円の融資金をだまし取った、としている。

 同社を巡っては今年1月8日の成人の日を前に突然店舗を閉鎖し、横浜市などで晴れ着を着られない新成人が相次ぐトラブルが発生した。新成人ら顧客の損失については立件が見送られている。

無責任さ浮き彫り 「プライドのため判断誤った」


 「見えやプライドのために誤った判断を繰り返してしまった」-。論告を前に行われた被告人質問で、篠崎洋一郎被告は経営方針や事件に至る経緯などを細かく説明した。浮かび上がったのは、現実を直視せず理想にばかり目を向け続けた無責任な人間性だった。

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