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3団地結ぶ 厚木でコミュニティー交通実証実験

話題 神奈川新聞  2018年11月20日 02:00

コミュニティー交通実証実験の車両に乗り込む利用者=厚木市鳶尾
コミュニティー交通実証実験の車両に乗り込む利用者=厚木市鳶尾

 厚木市は今月から、同市北部のまつかげ台、みはる野、鳶尾の三つの住宅団地を走るコミュニティー交通の実証実験を2ルートで始めた。団地内と近くのスーパーマーケット、国道などを結び、高齢者の買い物に利用してもらう狙い。実験は無料運行だが、本格運行する際は有料にする方針で、「どの程度の料金なら利用するか」といったアンケートも行っていく。

 3カ所の住宅団地は小田急線本厚木駅から7キロほど離れた国道412号沿いの斜面。北側のまつかげ台団地(同市まつかげ台)は1972年、南側の鳶尾団地(同市鳶尾)は77年完成で40年以上たつ。その間に位置する、みはる野(同市みはる野)は2004年完成。市によると、3団地合計で75歳以上の人が約1500人いるという。

 本厚木駅から412号を路線バスが通っているが、団地内まできめ細かく走るバスは少ない。近隣のスーパーマーケット3店のうち、1店は斜面の高い位置にあるが、残る2店は低い側の412号に近く、自動車を運転しないお年寄りが商品を持ち帰るのに苦労することが多いという。

 コミュニティー交通は、タクシー会社に依頼してワンボックス型のジャンボタクシー車両を利用。まつかげ台・みはる野ルートは火、木、土曜日、鳶尾団地ルートは月、水、金曜日、それぞれ午前9時台から午後4時台まで1日7便を運行。停留所はあるが、団地内などでは手を上げると停車する自由乗降方式。

 初日だった今月12日は鳶尾ルートで40人、2日目のまつかげ台・みはる野ルートは28人、3日目は27人が利用した。実証実験は12月22日まで行われ、利用状況やアンケートの結果などを踏まえて本格運行を検討する。

 市都市計画課によると、市内はバス路線に恵まれて交通不便地域は少ないため、有料運行を想定したコミュニティー交通は今回が初めてという。

 担当者は「路線バスが幹線とするなら、今回のコミュニティー交通は支線。市内には毛利台などの住宅団地もあり、今後、高齢化がさらに進んだときに、どのようなコミュニティー交通が通用するのか探っていきたい」と話し、実験中のコミュニティー交通の利用を住民らに呼び掛けている。


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