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更生の歴史70年に幕 小田原少年院が閉庁式

話題 神奈川新聞  2018年11月16日 02:00

小田原少年院で執り行われた閉庁式=小田原市扇町
小田原少年院で執り行われた閉庁式=小田原市扇町

 来年春に閉鎖する小田原少年院(小田原市扇町)で15日、閉庁式が執り行われた。自治会関係者や保護司など約90人が出席し、およそ70年にわたって少年の更生に寄与してきた施設の終わりを惜しんだ。

 同少年院は1952年に特別少年院として開設、関東甲信越の1都10県を管轄し、これまでの出院者数は6千人以上に上る。59年には最多の274人を収容したが近年は75人ほどで推移するなど収容者数が減少傾向にあり、施設設備も老朽化していることなどから閉鎖が決まった。

 現在傷害や窃盗などの非行事実により収容中の18~21歳の少年13人は全員年末までに出院する。来年3月に閉庁し、国に土地を引き渡す予定という。

 閉庁式では、同少年院で過去に夢や希望の素晴らしさについて講演した漫画家の高橋ツトムさんや、親子2代にわたって少年たちの散髪を手掛けた理容店の店主、“卒業生”のプロボクサーらが招かれて表彰。同少年院の歴史を写真で振り返るビデオ上映や、院歌の斉唱などもあった。

 齋藤美紀雄院長は「これまで培ってきた伝統、巣立った少年たちの輝かしい人生を思い浮かべ、小田原少年院は使命を十二分に発揮できたと確信している」とあいさつ。小田原市の加藤憲一市長は「小田原少年院の生活指導や国家資格の取得といった就業指導、多くの市民らの献身的な取り組みに敬服する」とたたえた。


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