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貨客船「平野丸」、沈没の英に慰霊碑 1次大戦、独潜水艦が撃沈

話題 神奈川新聞  2018年11月15日 17:26

英国に建立された「平野丸」の慰霊碑に献花する久保田さん (日本郵船提供)
英国に建立された「平野丸」の慰霊碑に献花する久保田さん (日本郵船提供)

 横浜-英中部リバプールを結ぶ欧州航路に就航し、第1次世界大戦末期の1918年10月4日にドイツ潜水艦に撃沈された日本郵船の貨客船「平野丸」の犠牲者を悼む慰霊碑が、沈没海域に近い英西部ウェールズで建立された。

 平野丸は08年に竣工(しゅんこう)。リバプールから横浜に向かう途中のウェールズ沖でドイツ潜水艦の魚雷攻撃を受け、外国人を含む乗客97人と乗員143人のうち計210人が死亡した。遺体はウェールズ沿岸に流れ着き、地元の住民によって手厚く葬られ木製の墓標が建てられていたが、時が流れ、墓標は朽ち果てていた。


英ウェールズ沖でドイツ潜水艦に撃沈された「平野丸」(日本郵船歴史博物館提供)
英ウェールズ沖でドイツ潜水艦に撃沈された「平野丸」(日本郵船歴史博物館提供)

 今年が沈没から100年を迎えることから、地元ボランティア団体が両国の友好と交流促進を期待して慰霊碑を建立。10月に開かれた除幕式で日本郵船グループNYK Group Europe社の久保田圭二副社長兼チーフオペレーティングオフィサーが犠牲者の冥福を祈った。

 ドイツは第1次大戦で英国など連合国に加わった日本の商船も攻撃対象とした。日本郵船歴史博物館(横浜市中区)によると、第1次大戦中に同社は5隻の船舶を失い、そのうち平野丸の犠牲者数は最多となった。


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