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狩猟に女性が活躍、愛川町の有害鳥獣対策 ジビエ活用を

話題 神奈川新聞  2018年11月15日 02:00

銃を構える三浦祥子さん(愛川町提供)
銃を構える三浦祥子さん(愛川町提供)

 愛川町が設置している有害鳥獣対策実施隊に、本年度から唯一の女性隊員として厚木市在住の林野庁職員、三浦祥子さん(49)が加わった。4月から毎週のように駆除活動に参加。逃げられてしまうことも多かったが、シカ1頭を撃ち止める成果も上げた。「もっと多くの女性が狩猟に参加して、ジビエ(野生鳥獣肉の料理)の活用などを進められたら」と願っている。

 三浦さんは林野庁治山課課長補佐で、民有林の管理などに携わる山のプロ。だが、狩猟経験はまだ浅い。北海道庁林務局への出向時代に地元ハンターとの付き合いが広がり、4年前に狩猟免許を取得した。

 北海道では本州のシカよりも体の大きいエゾシカが一時は70万頭近くにまで増え、植林したカラマツの苗木を食べるなど食害が深刻だ。「仕事柄、ハンターの皆さんがどんな苦労をして駆除活動をしているかを理解するために、自ら狩猟免許を取ろうと思った」と三浦さん。


有害鳥獣の駆除で活躍する三浦祥子さん(愛川町提供)
有害鳥獣の駆除で活躍する三浦祥子さん(愛川町提供)

 林野庁山梨森林管理事務所長を務めた際には、南アルプス・仙丈ケ岳の高山植物がシカに食べられて、地面がむき出しになる被害も目の当たりにした。

 これらの経験を踏まえて2年前、県猟友会に入会。町が農作物被害を防ぐために2015年度に設置した有害鳥獣対策実施隊にも参加した。同隊発足以来唯一の女性メンバーだ。

 三浦さんは「まだ、丹沢をすべて歩いたわけではないが、現在の丹沢はシカの生息密度が高く、下草が全くなくなって裸地化している所も多いと聞いている」と指摘。「まだまだ自分は経験が浅いが、先輩たちからしっかり教えてもらって、山を守ることに貢献したい」と話す。

 猟銃だけで重さ4キロ、狙いを定めるスコープ、解体用のナイフなど装備を身に着けるとずっしり重い。女性には体力的に厳しい世界だが、「もっと多くの女性に入ってきてもらい、捕獲したシカなどをジビエとしておいしく食べる工夫をできたら」と考えている。


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