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丹沢・紅葉シーズンは遭難増、「早めの下山を」松田署が呼び掛け

カルチャー 神奈川新聞  2018年11月12日 11:41

松田署山岳救助隊の相田一己警部補(左)と吉田孝仁巡査=山北町神尾田
松田署山岳救助隊の相田一己警部補(左)と吉田孝仁巡査=山北町神尾田

 県内各地で間もなく紅葉シーズンが到来するが、心配なのは山での事故だ。丹沢などを管轄する松田署によると、新緑が楽しめる5月に次いで11月は山岳遭難が多い時期という。同署の駐在員歴22年のベテランと今春駐在員デビューした若手らはシーズンの本格化を控え、入山者へ注意を呼び掛けるとともに、より気を引き締めている。 

 署によると、県内で昨年1年間に発生した山岳遭難は123件。うち丹沢と足柄山地を管轄する署管内では34件の出動があり、2人が死亡、3人が行方不明となった。

 管内の出動件数は、高齢者を中心に例年30件前後で推移しているが、昨年はここ5年で最も多い。今年は9月末までに管内で17件発生し2人が死亡、1人が行方不明という。

 「『秋の夕日はつるべ落とし』と言われるほど日が短くなる。早めの下山を心掛けてほしい」。こう注意を促すのは、丹沢から最も近い同署の三保駐在所(山北町神尾田)の相田一己警部補(53)だ。

 相田警部補は、県警でただ1人の山岳遭難救助特別技能指導官。警備畑や刑事畑を歩んでから駐在員になり、今年9月で勤続22年を迎えた大ベテランだ。

 山の現場では激しい雨風や2メートルを超える積雪に見舞われる中、人や救助道具など数十キロを背負いながらの登山などが求められる。ときに自分の命の危険も感じながら、救助活動などに従事してきた。

 登山に当たっては、アクシデントに備えて単独登山をやめることや、登山届を出して、ルートに沿って登ることなどが大事と指摘する。山の厳しさを身をもって知るからこそ、入山者に警戒を促す。

 一方、若手も悲惨な事故をなくそうと、仕事にいそしんでいる。

 吉田孝仁巡査(27)は今年3月、清水駐在所(同町川西)に着任した。「山岳遭難者の中に軽装の人もいて驚いた」と話し、食べ物や水分のほかヘッドライト、ヘルメットなどの装備が重要と訴える。

 吉田巡査は、署管内に15ある駐在所の中で最年少。2015年9月の豪雨による鬼怒川決壊の災害現場などでの任務をきっかけに、救助への思いを強くした。およそ8カ月間、山を管轄する駐在所での勤務を通じ「山には『ここから落ちたらどこまで落ちていくんだろう』という斜面もある。安全策を怠ると本当に危ない」と実感しているという。

 葉の赤や黄色が濃くなるにつれ、山岳遭難救助は増える。「けがをしたり動けなくなったりして真っ暗な山で過ごすのはすごく怖いことだと思う。少しでも早く助け出したい」と、吉田巡査は意気込んでいる。


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