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独創的な色彩キラリ 重度自閉症の原さん全国入賞 

話題 神奈川新聞  2018年11月07日 11:00

トウモロコシやヒマワリなどを描いた作品を手に、ほほ笑む原さん =あまね共同作業所
トウモロコシやヒマワリなどを描いた作品を手に、ほほ笑む原さん =あまね共同作業所

トウモロコシやヒマワリなどを描いた作品を手に、ほほ笑む原さん =あまね共同作業所
トウモロコシやヒマワリなどを描いた作品を手に、ほほ笑む原さん =あまね共同作業所

 事業所で働く障害のある人々から作品を募る全国コンクールで、横須賀市舟倉の地域作業所「あまね共同作業所」を利用する原詩朗さん(38)が初めて入賞した。色使いが独創的な干物のイラストを描き、入賞42点の一つに選ばれた。作品はコンクールの主催者が製作する2019年版のスケジュール帳で、10月のページを飾っている。

 重度自閉症の原さんは5年ほど前、作業所の美術クラブに参加した。画家の古澤潤さん(87)の指導で絵筆の使い方を学び、職員から差し出された絵の具の中から色を決め、創作活動を続けている。

 コンクール「グッズデザインコンクール」は障害者向けの共同作業所でつくる全国組織「きょうされん」が主催。加盟する作業所などの利用者を対象に、テーマや画材を定めずに募集。昨年10月に開催された10回目の今回は、全国233事業所から1686点の応募があった。

 入賞した原さんの作品名は「干物」。皿の上に2匹並んだ干物を水彩で描いた。魚の色は青と赤。古澤さんは「色の使い方がすてき」と高く評価。あまね共同作業所を運営する社会福祉法人「あまね」の海原泰江理事長(62)も「本来の色ではないのに、なぜか干物に見える」と舌を巻く。

 原さんの絵の実力は入賞前から折り紙付きだ。きょうされんから依頼され、果物や花を題材にした絵がスマートフォンのケースにもなっている。古澤さんによると、自身が望んだ彩色で作品が完成すると、原さんはリズム良くおなかをたたくという。「仲間の絵が評価されてうれしい」とほほ笑む海原理事長。職員から「絵は好き?」と尋ねられると、原さんはにっこりして大きくうなずいた。

 スケジュール帳は1300円で販売している。問い合わせは、あまね共同作業所電話046(833)4035。


グッズデザインコンクールで入賞した、原さんの作品「干物」(あまね共同作業所提供)
グッズデザインコンクールで入賞した、原さんの作品「干物」(あまね共同作業所提供)

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