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「大津古墳群」を探る 横須賀で講演会

話題 神奈川新聞  2016年11月06日 02:00

説明用のパネルを手に講演する学芸員=横須賀市大津町の大津コミュニティセンター
説明用のパネルを手に講演する学芸員=横須賀市大津町の大津コミュニティセンター

 横須賀市の重要文化財「大津古墳群」(同市大津町、約3780平方メートル)が築造された背景などを探る講演会が5日、大津コミュニティセンター(同所)で開かれた。市自然・人文博物館の学芸員は、「三浦半島は当時の海上交通の中継地。古墳は各地の有力者が派遣した駐在員の墓ではないか」との自説を展開し、来場者約180人の関心を引いていた。

 大津古墳群は6世紀後半から7世紀初頭にかけて、東京湾を望む小高い尾根に作られた史跡。前方後円墳1基と円墳2基で構成される。2006年に三浦半島の東京湾内湾で唯一の古墳として公式に確認され、今春に市の重文指定を受けた。

 一般的に地方の墳墓は豪族などの権力者を埋葬したものとされるが、発掘調査に携わったこの学芸員は埴輪(はにわ)や須恵器などの出土品や前方後円墳の石室の形から、「埼玉や群馬などと密接な関係がある古墳と考えられる」と説明した。

 当時の三浦半島は、関東内陸部の有力者が荒川や利根川から東京湾に出て、畿内地方を目指す水上ルートの拠点の一つだったとし、「各地の有力者が、現代でいう領事の仕事をする人を駐在させ、寄港する船の世話をしていたのではないか」とも述べた。


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