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かぐわしい大磯の魅力 地元ミカンでアロマオイル、産学連携

経済 神奈川新聞  2018年11月05日 14:16

女子大学生がラベルデザインも考えたアロマオイル
女子大学生がラベルデザインも考えたアロマオイル

 大磯町の新たな名産品にしようと、摘果ミカンを使ったアロマオイルが誕生した。町商工会女性部が開発を手掛け、相模女子大(相模原市南区)の学生もラベルデザインに協力。横浜銀行や地元の中南信用金庫も支援し、来秋の商品化に向けて動いている。

 アロマオイルは「大磯フレ・テッカ」。フランス語の「フレ(みずみずしい)」から名付けた。

 地元産のミカンの香りをそのまま凝縮した「プレーン」、大磯に住んでいた宰相吉田茂がバラ好きだったことにちなんでバラの香りを足した「ローズ」、大磯の山々をイメージしユーカリの香りを加えた「ユーカリ」の3種類を開発した。

 町内ではかんきつ栽培が盛んで、夏場に間引いて地面に落とすミカンを活用できないかと、2016年から女性部が議論を始めたのがきっかけ。女性部の高橋みどり部長は「観光地でお金をたくさん落としてくれるのが女性。女性向けの名産品を作りたかった」と話す。女性部の活動に、町などと商工振興のための連携協定を結んでいる横浜銀行が協力。同行が加工業者との橋渡し役に加えて、相模女子大などにも呼び掛け、一大プロジェクトを発足させた。


アロマオイル開発に携わった相模女子大の学生ら=大磯町役場保健センター
アロマオイル開発に携わった相模女子大の学生ら=大磯町役場保健センター

 女性部は夏に同町内のかんきつ園を訪れ、摘果ミカン約500キロを搬送。数日がかりでむいた皮のうちアロマオイルとして完成したのはわずか500ミリリットル程度だ。何度も試作を重ねて完成までこぎ着けた。

 商品のデザインは同大の学生約40人が担当。町を訪ね歩き、大磯の海をイメージした青色のボトルにミカンの輪切りをデザインしたラベルを考案した。同大4年の猪子愛美さんが「地元の人の熱意に押された。思い入れのあるデザインになった」という自信作だ。

 今後は実際の商品化に向けて両金融機関も交えて販路確保に動く。高橋部長は「この小さなボトル1本にさまざまな思いが凝縮されている」と強調する。


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