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伊勢原市教委が文化財指定 賓頭廬尊者坐像、青い目の人形も

カルチャー 神奈川新聞  2018年11月01日 14:09

青い目の人形(伊勢原市提供)
青い目の人形(伊勢原市提供)

 伊勢原市教育委員会は30日までに、鎌倉時代初期の作とされる彫刻「木造賓頭廬(びんずる)尊者坐像(ざぞう)」などを市指定文化財に決定した。市登録文化財には昭和初期の日米親善を今に伝える「青い目の人形」(市立大山小学校保管)も登録。昭和期のものが加わるのは珍しく、市は伊勢原の新たな魅力として市内外に広く知ってもらおうと、現在は小学校に保管されている人形の公開などを検討している。

 木造賓頭廬尊者坐像は高さ約80センチで、同市日向の日向薬師・宝城坊の本堂内外陣に安置される。像をなでると病が治るとの言い伝えがあり、市民から「なで仏」「おびんずるさま」として親しまれてきた。市教育委員会は指定理由を「宝城坊の歴史の上で重要な位置を占め、県内に例のない鎌倉時代初期にさかのぼる肖像彫刻の優れた作例」としている。

 市指定文化財には古文書「北条幻庵印判状」も登録された。同市日向の雨降山(うこうざん)石雲寺に保管。相模、武蔵小机領の領地を支配した小田原北条氏の武将・北条幻庵が石雲寺に、外部から労働を課されることを禁じ、寺に立ち入って竹や木を伐採する者がいたら報告するよう命じている。市教委は「幻庵の印判状は点数が少なく、初期の印判状として貴重」とみる。

 歴史資料として登録文化財に加わった「青い目の人形」は1929(昭和4)年、日米親善のために米国から贈られた1体で、市立大山小学校で保管されている。珍しい日本製で、市教委によると、青い目の人形の文化財指定は葉山町に次ぐ県内2例目とみられる。登録文化財は指定文化財より保護の条件が緩やかで、修理の際も補助金は出ない。

 他に同市小稲葉、東大竹などの「大山道の道標」5基が有形民俗文化財の種別で登録。昨年3月には9基が登録されていた。

 高山松太郎市長は10月23日の定例会見で「所有者、市民の協力をいただき、確実に次代に継承するとともに、伊勢原の魅力の一つとしてまちづくりに活用していきたい」と話した。

 市教委は今回の登録を機に、坐像などに解説板の設置を検討。「印判状と青い目の人形も持ち主と協議し、市内の方に見ていただく機会をつくりたい」(教育総務課)としている。市文化財の総数は指定文化財が39件、登録文化財は4件となった。


木造賓頭廬尊者坐像(伊勢原市提供)
木造賓頭廬尊者坐像(伊勢原市提供)

北条幻庵印判状(伊勢原市提供)
北条幻庵印判状(伊勢原市提供)

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