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自慢の手作り革製品 販売再開に障害者ら笑顔

話題 神奈川新聞  2020年06月18日 05:00

障害者が手作りした革製品が並ぶ販売会場=横浜市緑区
障害者が手作りした革製品が並ぶ販売会場=横浜市緑区

 横浜市緑区で障害者の就労支援を行うNPO法人「アルカヌエバ」が6月から、障害者が手作りした革製品の販売をおよそ2カ月ぶりに再開した。新型コロナウイルスの影響で自粛を余儀なくされていたが、自慢の手作り製品を、自ら販売する日常が戻ってきた。マスクは欠かせないが、地域と触れあう舞台の再開に、当事者の笑顔が広がった。

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 「4月以降、販売することができずうずうずしていた」。今月5日、販売会場の緑区役所前で精神障害のある男性(25)は笑顔を見せた。

 男性は同NPOが障害者の就労の場として開設している事業所「スタンドヴィレッジストア」(同区台村町)に、2014年から通う。今は共に通う仲間十数人や職員と革製品の製作に励んでいる。

 かばん、ポーチ、靴べら…。マスクや消毒、トレーでの金銭のやり取りなどの感染対策が取られた売り場には、障害者がやすりがけや縫製などにひたむきに打ち込んだ革製品100点以上が並ぶ。同事業所職員の常泉純さんは「販売する以上、わずかなミスでも作り直す。一人一人が集中力を持って丁寧に仕上げている」と胸を張る。

 「手間暇をかけて製作されているのが分かる」。革のブローチを購入した女性は目を細めた。売り場に立つ男性は「丁寧に作った革製品を手に取ってもらえるのが何よりうれしい」と誇らしげだ。

 丹精込めて作った製品を自ら販売することで、障害者のやりがいにつながっているが、コロナ禍はそんな日常を断ち切った。同NPOの露﨑智子所長は「作業場に通えず、ストレスをためた利用者も少なくなかった」と打ち明け、男性は「販売できずにもどかしかったけど、普段よりも時間をかけて丁寧に作りました」と振り返る。

 露﨑所長は「地域とのつながりを実感し、製作の原動力にもなっている販売会を再開できた。今後も利用者がやりがいを実感できる機会をつくっていきたい」と話した。

 販売会は原則、毎週金曜の午前11時~午後2時に同区役所前で予定している。


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