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市民団体「基地機能の強化」と反発
国内外の指揮拠点に 相模補給廠、迎撃ミサイル部隊新司令部

社会 神奈川新聞  2018年10月31日 21:58

相模総合補給廠
相模総合補給廠

 在日米陸軍相模総合補給廠(しょう)(相模原市中央区)で10月16日から運用が始まったミサイル防衛部隊の新司令部について、ヴィエット・ルオン在日米陸軍司令官は31日、沖縄に展開する地上配備型の迎撃ミサイル部隊に加え、米領グアムにある最新の迎撃ミサイルシステム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」部隊も指揮下となることを明らかにした。これまで判明していたレーダー部隊だけではなく、攻撃部隊も加わることになり、米国を含めた国内外のミサイル防衛の軍事作戦拠点となる。市民団体は「基地機能の強化だ」などと反発している。

 運用が始まっているのは、第38防空砲兵旅団司令部。嘉手納基地(沖縄県)の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の運用部隊のほか、ミサイル防衛用の早期警戒レーダー「Xバンドレーダー」を運用する車力通信所(青森県)と経ケ岬通信所(京都府)の計3部隊を指揮している。将来的にはグアムにあるTHAAD部隊も指揮下に加わるという。

 司令部の要員は115人ほどで、キャンプ座間や相模原住宅地区などに居住。これまでハワイの部隊が持っていた指揮機能の大部分が移管されるが、新たな建物の建設や装備品の導入は行わないとしている。

 新司令部の編成式が同日、キャンプ座間(座間、相模原市)で行われ、司令部を指揮するパトリック・コステロ大佐は「ミサイル防衛を通して米国の関与を強め、日米連携の新たな可能性を開く。相模原市の良き隣人として最善を尽くす」と述べた。


第38防空砲兵旅団の部隊旗が披露された編成式=10月31日、キャンプ座間
第38防空砲兵旅団の部隊旗が披露された編成式=10月31日、キャンプ座間

 補給廠はJR相模原駅前に広がる基地で、主に物品の倉庫として使われてきた。返還を求めてきた市民団体は同日もキャンプ座間前で抗議活動を行い、「恒久化につながる」とアピール。攻撃部隊も指揮下になることについて「まさに基地機能の強化だ」などと反発を強めている。

 相模原市は10月4日、防衛、外務両省に対し、新司令部駐留が事前相談もなく突然伝えられたことについて、「決定事項として突然に知ることとなったことは甚だ遺憾」「兵站(へいたん)を担うとされる補給廠に、司令部が駐留することに違和感と疑問が拭えない」と抗議。機能強化や基地恒久化につながることがないよう要望していた。


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