1. ホーム
  2. 話題
  3. 「水制工」整備が成果 厚木の三川合流点付近

「水制工」整備が成果 厚木の三川合流点付近

話題 神奈川新聞  2018年10月29日 12:44

岸から桟橋のような形で水制工が築かれ、岸が石で覆われてきている三川合流地点下流部
岸から桟橋のような形で水制工が築かれ、岸が石で覆われてきている三川合流地点下流部

 相模川に中津川、小鮎川が合流する三川合流点付近の厚木市側(同市厚木周辺)に「土丹(どたん)」と呼ばれる硬い粘土層が露出していた問題で、県厚木土木事務所は、この数年間続けている土砂搬入や消波根固めブロックの設置、水の流れを弱める「水制工」の整備が一定の成果を示していると分析した。ただ、今後1~2年間、台風の影響なども観察した上で、必要があればさらに大規模な水制工を設置する可能性もあるとしている。

 土丹が露出していたのは、三川合流点付近から下流の「あゆみ橋」までの右岸で長さ約340メートル、幅約40メートルの範囲。同事務所は2012年から土砂搬入を続けるとともに、14年度から水制工の設置を進めた。水制工とは水の流れを弱め、石が岸に堆積するよう、岸から本流へ直角に突き出した桟橋のような構造物。

 大きな自然石を、長さ10メートル、幅2メートルほどの広さに埋め込んだ水制工を17年度までに13本築いた。18年度もアユ釣りシーズン後の11月から作業を行い、年度末までに計21本に増やす。三川合流点の上流側にも一部、土丹が露出した箇所があるため、来年度はこの部分に水制工を施す。

 これまでに設置した水制工同士の間には多くの石がとどまり、周辺も土丹の露出は見られず、一定の効果が出ている状態。ただ、同課では「今後の台風で石が流されるなど被害が出た際には、さらに大規模な水制工を設置する可能性もある」と話す。

 その場合、直径2メートルほどの巨大な石を多数埋め込み、長さ約30メートル、最大幅5メートルほどの大規模な水制工を9本程度設置することを検討している。ただ、コストや景観面の課題もあるため、同課では1、2年かけてこれまでの効果の検証を慎重に進める方針だ。

 砂礫(されき)層がなくなって土丹が露出する原因ははっきりしていないが、過去の砂利採取の影響、河道内の砂州の移動、合流する中津川上流に建設された宮ケ瀬ダムの影響など、複合的な要因が指摘されている。


シェアする

編集部のおすすめ

アクセスランキング