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【桐蔭24年ぶりV】名門復活、OBも歓喜 失意乗り越え常勝へ期待感

高校野球 神奈川新聞  2018年10月29日 02:00

選手たちの熱闘を見つめる桐蔭学園高野球部のOBら。前列中央が小倉コーチ =山梨県甲府
選手たちの熱闘を見つめる桐蔭学園高野球部のOBら。前列中央が小倉コーチ =山梨県甲府

 28日に甲府市で行われた高校野球の秋季関東大会決勝で、神奈川2位の桐蔭学園高は埼玉1位の春日部共栄高を9-6で下して24年ぶり3度目の優勝を果たした。2003年以来となる春の甲子園出場も決定的な状況だ。巨人の高橋由伸前監督をはじめ、数々の名選手を輩出してきた名門が上げた復活ののろしに、OBたちの笑顔も止まらない。

 15年前、エースとして選抜大会で1勝を挙げた会社員平野貴志さん(33)は、「あれからずっと(甲子園に)出られなくなるなんて思ってもいなかった」。法大を経て社会人野球でも活躍を続ける中、母校を常に気にかけていた。

 09年夏には神奈川大会決勝まで進むも、横浜隼人高に敗退。「大事な試合での負け癖がついてしまい、二度と甲子園には行けないんじゃないかと思うようになった」。かつて互角に戦った横浜高や東海大相模高との差は開く一方に思えた。

 関東大会は準々決勝で応援に訪れた。「片桐健一新監督のもと、そつない野球で点を取れるようになった。でも、まさか優勝するなんて」と驚きを隠せなかった。

 OBで、自らも甲子園で投げた同校の小倉丞太郎コーチ(41)はこの日、歴代の先輩とスタンドで歓喜を見届けた。

 「県大会を含めて上位まで進めなくなり、恒例だった『球場で久しぶり』ができなくて、近年はOBがばらばらになりかけていた。だから本当にうれしい」

 声援に軽口を挟みつつ戦況を見つめる「かつての球児たち」は、心底楽しそうだ。同点の六回に主将の森敬斗選手(2年)がこの日2本目となる本塁打で3点を勝ち越すと、「あいつは格好もいいし、甲子園雑誌の表紙は決まりだな」。みんな大笑いだ。

 小倉コーチは主に投手を指導する傍ら、寮にも泊まり込んで選手たちの面倒を見ている。「自信がない子が多い中で、ここまで勝てたことは本当に大きい。そこまで力のある世代ではなかった彼らが関東で優勝できたんだから、来年以降もどんな代だってチャンスがあると思える」と希望に満ちあふれていた。


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