1. ホーム
  2. スポーツ
  3. 【横浜マラソン】男子・坂口さん、初の栄冠 女子は風見さん

【横浜マラソン】男子・坂口さん、初の栄冠 女子は風見さん

スポーツ 神奈川新聞  2018年10月29日 02:00

写真左から、フルマラソン女子で優勝を果たした風見節子さん、フルマラソン男子で優勝した坂口享さん=横浜市西区の臨港パーク
写真左から、フルマラソン女子で優勝を果たした風見節子さん、フルマラソン男子で優勝した坂口享さん=横浜市西区の臨港パーク

 市民ランナーが日頃の健脚をフルマラソンなどで競い合う「横浜マラソン2018」(同マラソン組織委員会主催)が28日、横浜市西区のみなとみらい21(MM21)地区を発着とするコースで開催され、フルマラソン、一般と車いすの1/7フルマラソン(6・0278キロ)、車いす2キロの4部門で行われた。給水所ではチアダンスや和太鼓など多彩な催しで盛り上げた。昨年は台風の影響で中止となり、開催は2年ぶり。

 フルマラソンはみなとみらい大橋をスタートして横浜南部市場(同市金沢区)で折り返し、首都高速湾岸線を経てパシフィコ横浜にゴールするコースで行われた。男子は坂口享さん(フリー)が2時間27分31秒で初栄冠を飾り、女子は風見節子さん(同)が3時間0分26秒で優勝した。

終盤逆転 実力を証明


 フルマラソン男子は坂口享さんが2時間27分31秒で初の栄冠。レース後は「たまたまです」とはにかんで謙遜したが、過酷さを増す終盤の逆転劇は確かな実力の証しだ。

 横浜南部市場前を折り返し、後半へつながる首都高速道路のアップダウンがランナーのスタミナを奪う。35キロ付近まではトップの走者の独走状態だったが、坂口さんは「体力を温存しながら自分のペースを守り、何とか粘り切れた」。冷静に背中を追って並びかけ、残り2キロで一気にスパートを掛けて突き放した。

 埼玉県出身で、東京都内の石油関連会社に勤める35歳。普段は早朝に20キロ走ってから通勤する。大学時代は早大で箱根駅伝も目指したが、「ベンチでみんなを応援するポジションでした」と苦笑いして振り返る。


フルマラソン男子で優勝した坂口享さん=横浜市西区の臨港パーク
フルマラソン男子で優勝した坂口享さん=横浜市西区の臨港パーク

 社会人になり競技をやめたが、3年前に駐在先の米国でヒューストンマラソンに出場し、再びランナーの闘志に火が付いた。「やるんだったら勝ちたい」との気持ちで続けフルマラソン初優勝を果たし「本当にうれしい」と笑みを浮かべた。

 2時間20分を切ることが大きな目標で「まだまだ遠いけれど、頑張りたい」。年齢にも負けず、さらに進化してみせる。

女子の風見さん、亡き父にささぐV 「最高のレース」


 フルマラソン女子は風見節子さんが3時間0分26秒で初の頂点に立った。

 4月初旬に左の第2中足骨を疲労骨折し、約4カ月間満足に走ることができなかったという。さらに今月1日に父・修さんが急逝。直前まで練習をほとんどこなせず、この日は10キロ付近で「きついからもうやめようかと思った」というが、最後まで気力を振り絞った。


フルマラソン女子で優勝を果たした風見節子さん
フルマラソン女子で優勝を果たした風見節子さん

 レース中は、中学時代からいつも陸上競技大会の応援に駆け付けてくれた優しい父の写真を腕時計の裏面に張り付け「一緒に走った。まさかこんなに走れると思わなかったので、父のおかげです」と感極まった。

 地元横浜在住でコースは熟知していた。子どもたちに勇姿を見せて自己ベストも更新し「今までで一番つらいレースであり、最高のレースだった」と万感の思いで締めくくった。


シェアする