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2017年度認知
神奈川県内いじめ2万件 過去最高更新

社会 神奈川新聞  2018年10月26日 10:23

神奈川県内公立学校のいじめ認知件数の推移
神奈川県内公立学校のいじめ認知件数の推移

 神奈川県内の公立小中高校と特別支援学校で2017年度に認知されたいじめの件数は、前年度から5622件増え、1万9997件と過去最多を更新した。また心身に大きな被害を受けるなど、いじめ防止対策推進法で規定する「重大事態」は23校で24件あった。

 県教育委員会は件数増の要因について「(各校で)積極的な認知が進んでいる」と指摘。加えて「児童・生徒全体にコミュニケーションスキルなどが身に付いていない傾向が強まっている」とも分析している。

 件数の内訳は、小学校が最多の1万5680件。5073件増え、全体の8割近くを占めた。次いで中学校の3907件(448件増)、高校の268件(69件増)、特別支援学校の142件(32件増)の順となり、いずれの校種でも前年度を上回った。

 いじめの具体的な内容では、冷やかしやからかい、悪口など言葉によるものが1万2097件で最多。遊ぶふりをして蹴られたなど暴力行為を伴うものが3416件で続いた。会員制交流サイト(SNS)の浸透で、パソコンや携帯電話での誹謗(ひぼう)、中傷も109件増えて650件だった。

 生命や心身、財産に重大な被害が生じた疑いがあるなどと認められる重大事態は小学校16校で16件、中学校5校で6件、高校2校で2件あった。

 認知されたいじめのうち解消したのは78・5%で、2・8ポイント低下した。県教委は、国が16年度に解消の定義を「行為がやんでいる状態が、少なくとも3カ月間継続している」などと新たに示したことが影響したと説明。また「感情面も含め、解消までに時間がかかるケースもある」とした。その上で「初期の段階で迅速かつ丁寧に対応することや、解消とみなした後も、慎重に児童・生徒の様子を見守ることが必要」と指摘している。

 私立での認知件数は696件(154件増)で、解消率は91・2%と23・9ポイント上昇。重大事態は小中の計2件だった。

 不登校は公立小中が1万1710人(1293人増)、私立小中が505人(79人増)だった。


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