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【高校野球秋季関東大会】選手目線で伝統校復活 再登板の桐蔭OB片桐監督

高校野球 神奈川新聞  2018年10月24日 02:00

選手に指示を出す桐蔭学園の片桐監督=山日YBS球場
選手に指示を出す桐蔭学園の片桐監督=山日YBS球場

 23日に山梨県で行われた高校野球の秋季関東大会で、桐蔭学園高が24年ぶりの準決勝進出を果たし、2003年春以来の甲子園出場をほぼ確実とした。就任1年で伝統校を再び躍進させたOBの片桐健一監督(45)は、「選手が目の前の相手だけに集中し、全力を尽くしてくれた」と教え子をたたえた。

 「ずっと負けてきたチーム。目の前の一戦に勝つことしか考えてなかったし、ここまで来られるなんて思ってもみなかった」。他県の優勝校を連破してつかんだベスト4。片桐監督は冷静な口ぶりに充実感を漂わせた。

 母校の指揮を執るのは2度目。日体大を経て同高のコーチに就任し、2007年秋から監督を務めた。08年春には県大会4強入りを果たしたが、09年春に退任。その後は部長としてナインを見守ってきた。

 「最初に監督になった時は、何が何でもチームを変えなきゃという気持ちでがむしゃらに練習した」と振り返る。昨秋の県大会3回戦で県立校に敗れたチームを立て直すべく再登板を決意。「丁寧に、丁寧に、勝つためにどうすればいいか、具体的に考えるようになった」と指導法にも変化があったことを明かす。

 高校時代に「TOIN」のユニホームに袖を通し、3年夏には2学年後輩の高橋由伸(巨人前監督)らとともに夏の甲子園に出場。全国のベスト16まで上り詰めた。現役時代の貴重な経験があるからこそ、指導者となっても選手の目線を大切にする。

 週に数回、寮へ泊まり込み、積極的にコミュニケーションを取る。部屋に選手を呼んでアドバイスを送ったり、風呂場で冗談を言ったり。プレー中に選手を叱ることもあるが、森敬斗主将らにフォローを促す気配りも欠かさない。

 春夏11度の甲子園出場を誇る伝統校が、苦難を乗り越えて復活を果たした。「僕にはそういう意識はない。まだ準決勝と決勝が残っている」。指揮官はおごることなく、頂だけを見据えている。


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