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ドラフト 運命の日へ(4)ホンダ・齋藤友貴(投手) ライバルと対戦 夢見て

スポーツ 神奈川新聞  2018年10月23日 02:00

最速153キロで打者をねじふせるホンダの齋藤友貴哉
最速153キロで打者をねじふせるホンダの齋藤友貴哉

最速153キロのストレートで打者をねじ伏せるホンダの齋藤友貴哉
最速153キロのストレートで打者をねじ伏せるホンダの齋藤友貴哉

 桐蔭横浜大時代に互いに切磋琢磨(せっさたくま)し、5度のリーグ制覇に貢献したホンダ・齋藤友貴哉と日本生命・高橋拓巳。二人はプロで投げ合うことを夢見ている。

 184センチの長身、ムチのようにしなる右腕から投じる最速153キロの直球が、豪快なミット音を響かせる。

 ホンダの齋藤が真価を発揮したのがことし6月、2年連続32度目の都市対抗大会出場を決めた南関東大会・日本通運戦だった。剛速球でねじ伏せ、「社会人に入ってから一番良かった投球」と振り返る7回9奪三振無失点。都市対抗には2度出場して防御率1・29。

 そんな齋藤も、高校、大学では脇役の時代が長かった。

 「勝ってくれって、スタンドで声張ってましたね」。懐かしそうに振り返るのは、まだベンチにも入れなかった桐蔭横浜大2年の頃のことだ。

 同い年の高橋拓巳(日本生命)が一足早くマウンドで活躍する姿に、「純粋にすごいなと思ったし、追い付けるなんて思えなかった」と憧れすら抱いていたという。

 丁寧にコースを突く高橋とは対照的に、齋藤は制球難を克服できずにいた。齊藤博久監督(52)から「脱力して投げろ」と教えられ、ネットスローを繰り返す日々。それでも「拓巳に続く投手になりたかった」という一心で腐らなかった。

 磨いたストレートは最速149キロまで伸び、3年春にようやく公式戦デビュー。最終学年の春に4勝を挙げてMVPに輝き、念願だった高橋との「二枚看板」と呼ばれるようになった。

 「いま思えば、桐蔭大に拾ってもらわなかったら野球は諦めて、就職活動でもしようと思っていた」。エースになれなかった山形中央高3年の春、桐蔭学園高との練習試合で齊藤監督の目に留まった。神奈川大学リーグを選んだことで良き友、良きライバルに巡り合えた。

 ともに大学4年でプロ志望届けを出すも指名漏れ。2年後、再びドラフト候補に名を連ねる歩みも重なる。

 「やっぱり僕にとって、拓巳が一番。一緒にプロの世界に行って投げ合えたら幸せだと思う」

 社会人野球の舞台ではかなわなかった対戦を夢見ている。 

さいとう・ゆきや 山形・東根二中-山形中央高-桐蔭横浜大-ホンダ。投手。184センチ、91キロ。右投げ右打ち。23歳。


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