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復活10年、踊る子どもたち 三浦、「菊名の飴屋踊り」

話題 神奈川新聞  2018年10月21日 13:38

本番に向け、練習に励む子どもたち=11日、三浦市南下浦町菊名
本番に向け、練習に励む子どもたち=11日、三浦市南下浦町菊名

 江戸時代に飴(あめ)売りが客寄せのために街頭で踊ったのが始まりとされる、三浦市の菊名地区に伝わる民俗芸能「菊名の飴屋踊り」が23日、菊名区民会館前広場(同市南下浦町菊名)で上演される。「伝統の灯を消すまい」と地域の女性らが中心となり、地元の上演を再開してから今年で10年。今回も保存会のメンバーや子どもたちが踊り手となり、さらに次代へとつなげるために練習に励んでいる。

 県無形民俗文化財に指定されている飴屋踊りは、ストーリー性のある「段物」と、リズムを取りながら踊る「手踊り」がある。

 菊名地区では、白山神社(同)の例祭で奉納され、踊り手は長く男性のみで受け継がれてきた。宮司(69)は「かつては地域の男子にとって、踊ることが目標だった。市内各地から訪れた観客で、広場がいっぱいになった」と振り返る。

 だが時代とともに保存会のメンバーが減り、1989年を境に地元での上演が中断。残ったメンバーが依頼を受け、地区外で1、2演目を披露する程度だった。

 2008年。「ここで継承しないと、伝統の灯が消えてしまう」。かつて父親が踊り手だった女性住民(55)ら地域の女性が危機感に突き動かされ、保存会から指導を受けた上で復活。6、7年前からは子どもたちも参加するようになった。

 あれから10年。今年はメンバーや小中学生ら約20人が参加し、練習を6月中旬から始めた。当日は、父の敵である女山賊を討つ「笠松峠」や、片足を直角の位置にまで上げる大胆な振り付けが特徴の「子守」など7演目を披露する。本番を約2週間後に控えた今月11日には会館前広場に舞台も完成し、本番ムードの中、出演者は振り付けや立ち位置などを確認した。

 メンバーから「(せりふは)ゆっくりと大きな声で」などと指導を受ける子どもたち。中学1年の生徒(13)は「せりふが多いので覚えるのが難しいが、ミスしないように頑張りたい」と意気込む。

 午後7時から9時ごろまで上演。入場無料。雨天順延。問い合わせは、保存会事務局の同神社電話046(888)0758。


昨年の「菊名の飴屋踊り」の様子
昨年の「菊名の飴屋踊り」の様子

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