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【K-Person】黒木華さん
鎌倉舞台の映画に主演 本好きなところ似ている

K-Person 神奈川新聞  2018年10月21日 10:33

黒木華さん
黒木華さん

黒木華さん

 ドラマ、映画、教養番組と、飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍している。

 11月に公開の映画「ビブリア古書堂の事件手帖」(三島有紀子監督)では、鎌倉の片隅で古書店を営む主人公の栞子(しおりこ)を演じた。

 「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズとして次々に刊行されている人気の小説(作・三上延)が原作だ。栞子の人物像は「磁器のように滑らかな肌と涼やかな瞳」で、ぴったりな役柄だが、「小説のファンの方も多いですし、ビジュアルもすでにできているキャラクターだったので演じるのに緊張しました」と振り返る。

 一方、「栞子さんと私は、本が大好きなところや人見知りなところは似ています」とほほ笑む。


映画「ビブリア古書堂の事件手帖」の一場面
映画「ビブリア古書堂の事件手帖」の一場面

 夏目漱石の「それから」や太宰治の「晩年」など、“古書”が、物語を進行する重要なアイテムとして登場する。「私も装丁が好きなので、絶版の本を京都の古書店に探しに行ったりしています」と語り、太宰はもちろん、坂口安吾や嶽本野ばらなど、お気に入りの作家は多い。「小説は、自分でいろいろ想像できるから面白い」と読書家だ。

 スクリーンでは、栞子が本のページをめくる音も際立って聞こえるよう演出が施され、紙媒体としての本の魅力も伝わってくる。

 「古書堂はスタジオのセットですが、三島監督はすごく光にこだわってセットを造ったので、鎌倉の海の匂いが伝わってきそうな雰囲気の中、自然に役に入れました」。過去のある出来事が原因で本が読めなくなってしまった大輔(野村周平)と、栞子が謎を解いていく物語を軸に、半世紀前の大輔の祖母(夏帆)と作家志望の青年(東出昌大)の恋愛が並行して進むストーリーが見どころだ。

 主題歌「北鎌倉の思い出」は、サザンオールスターズの桑田佳祐が作詞・作曲し、原由子が歌う。「登場人物の雰囲気も歌詞から感じられて、すごくありがたいなと思いました」と笑顔を見せる。

 鎌倉には一人旅の思い出がある。「海の見える所で、ハマグリを食べて地ビールを頂いておいしかったです」。古都が好きといい「鎌倉も京都も、新しいものだけじゃなく、古民家を利用したカフェが多くて、落ち着きますね」。古都を愛する凜(りん)としたたたずまいが、スクリーンにもにじみ出ている。

くろき・はる 1990年生まれ。大阪府出身。NODA・MAP番外公演「表に出ろいっ!」のヒロインオーディションに合格し、デビュー。2014年、映画「小さいおうち」(山田洋次監督)で第64回ベルリン国際映画祭最優秀女優賞(銀熊賞)を日本人最年少で受賞。第35回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞受賞。NHK大河ドラマ「西郷どん」に出演中。映画「ビブリア古書堂の事件手帖」(三島有紀子監督)は、11月1日から横浜ブルク13などで全国公開。

記者の一言
 「イメージにとらわれず、さまざまな役を演じたいです。物語の中で、その“人”として見てもらえるのが一番だと思っているので」。公開中の映画「日日是好日(にちにちこれこうじつ)」や大河ドラマ「西郷どん」など、数々の作品で活躍中だ。忙しい中のリラックス方法は、体にフィットする柔らかいソファに座って、動画配信サービスのドラマや映画を見ることだという。勝手に親近感を抱いてしまった。


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