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KYBデータ改ざん またも揺らぐ「安全」 県内6施設でも使用

社会 神奈川新聞  2018年10月18日 12:42

県庁新庁舎の地下駐車場で使用されている免震装置
県庁新庁舎の地下駐車場で使用されている免震装置

 油圧機器メーカーKYBによる免震・制振装置データ改ざん問題の発覚から一夜明けた17日、県内の自治体に改めて動揺が広がった。県庁や藤沢市民病院など、少なくとも公共施設6カ所で同社製の装置が使われていたことが判明。「もう、いいかげんにしてもらいたい」。建物の安心安全を揺るがす事態が絶えない状況に、担当者は困惑を隠せずにいる。

 県内で問題の同社製品を使用しているとされる建物は、免震用67件、制振用4件の計71件。このうち神奈川新聞の取材に各自治体が明らかにした施設は、県の新庁舎と横浜市の衛生研究所のほか、川崎、藤沢、厚木、三浦市の市立病院。いずれも揺れを抑えるオイルダンパーで、国基準への適合の有無は不明という。

 県の新庁舎(横浜市中区、13階建て)は、地下1階部分でKYB子会社製のダンパー16基を使用。東日本大震災を受けた地震・津波対策工事の一環で、昨年春に設置された。県は「少しでも不安があれば取り換えてもらう」と説明。本庁舎前で建て替え中の分庁舎でも使用予定だったとし、直ちに使用を取りやめるよう要請した。

 横浜市衛生研究所(金沢区、7階建て)では8基使われており、市は「早期の交換」を申し入れた。川崎市は市立井田病院(中原区、7階建て)で使用が判明したが、数や位置などは確認中。「他施設でも不適合があった」とし、早急に調査を進める。

 このほか、藤沢市民病院(8階建て)で16基、厚木市立病院(6階建て)で8基、三浦市立病院(4階建て)で12基あった。各市はKYBなどに報告を求めた上で対応を検討するとしている。


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