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学習支援や子ども食堂
放課後の子どもの第二の自宅に 元教諭ら小田原に開設  

社会 神奈川新聞  2018年10月18日 02:00

9月に元教諭らがオープンした「からたちハウス」=小田原市荻窪
9月に元教諭らがオープンした「からたちハウス」=小田原市荻窪

 放課後の子どもたちが第二の自宅のように過ごせる居場所が9月、小田原市荻窪の住宅街の一角にオープンした。運営しているのは元教諭の有志7人。小中学生を主な対象とし、勉強を教えたり一緒に食事を食べたり、学童保育や「子ども食堂」といったさまざまな顔を併せ持つのが特長だ。子どもたちの成長と、ひとり親や共働き世帯の子育てを応援していく。

 小田原ゆかりの詩人北原白秋が作詞の童謡「からたちの花」などから、「からたちハウス」と名付けた。

 開設時間は午後3時から8時までで、利用は月800円。自宅のように落ち着いて過ごせるよう、木造平屋住宅を借りて週1回開放している。そこで子どもたちは畳に座り、テーブルを囲んで勉強したり、本を読んだり、遊んだり…。思い思いの時間を過ごす。

 運営するのは、いずれも県西部の公立小中学校に勤務していた元教諭たち。算数や数学、国語、英語、美術、特別支援学級で教べんを執っていた経験を生かし、学習支援をする。

 このほか、一緒に食事を料理し食べる時間も設けている。本棚には鳥の図鑑や童話集などが並び、図書利用では地域住民も出入りが可能だ。交流の場となることも目指している。

 有志の代表は、現在県教育委員会のスクールソーシャルワーカーとして秦野市内の高校に勤めている窪田清美さん。これまで児童や生徒と接する中で、学校から帰っても一人で過ごす子どもたちの孤独に触れてきた。その一方、仕事に追われて子どもと一緒に過ごす時間をなかなか持てず、頼る人もいないことなどに悩む親の姿も見てきたという。

 働く親の子育てを支え、地域で子どもを育てられないか。そんな思いから家庭や学校以外の「第三の居場所」をつくろうと、仲間に呼び掛け、9月7日にオープンの日を迎えた。

 「心が落ち着き、自分がさらけ出せる場所に」「エネルギー充(じゅう)填(てん)の場に」など、元教諭らの願いはさまざま。窪田代表は「この場所がきっかけになり、子どもたちのための居場所が地域で増えていけば」と話している。

 利用には申し込みが必要。ハウスではボランティアスタッフも募集している。申し込み・問い合わせは、窪田代表電話090(2179)2823。


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