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被告、起訴内容認める 大井町の危険運転致死、地裁支部で初公判

社会 神奈川新聞  2018年10月15日 22:14

 大井町で昨年12月、パトカーに追跡された酒気帯び運転のワゴン車が乗用車に衝突し、乗用車の女性=当時(63)=が死亡した事故で、自動車運転処罰法違反(危険運転致死)と道交法違反(酒気帯び運転など)の罪に問われた男(21)=南足柄市沼田=の裁判員裁判の初公判が15日、横浜地裁小田原支部(安藤祥一郎裁判長)であり、被告は起訴内容を認めた。

 被告人質問も行われ、被告は「身勝手な行動と考えで、何も関係ない女性を巻き込んでしまった。本当に申し訳ございません」と被害者に対して謝罪した。

 起訴状などによると、被告は昨年12月15日深夜、小田原市内の県道で、酒気を帯びた状態でワゴン車を運転し、一時停止をせずに踏切を通過。パトカーの追跡から逃れるため、大井町内の国道255号で赤信号を無視し、時速約100キロで交差点に進入して同町在住の女性の乗用車に衝突し、女性を死亡させた、とされる。

 検察側は冒頭陳述で、被告は事故現場までの約4・6キロを平均時速約82~114・6キロで走り、信号無視や逆送などをしながら逃走したと指摘。交差点に進入する8秒ほど前に対面信号が黄色から赤色に変わったが、故意に無視したとした。

 弁護側は公訴事実をいずれも認め、量刑について争う姿勢を示した。

友人と証言食い違いも



 初公判で、検察側は、被告が事故を起こすまでの経緯を明らかにした。

 検察側が証拠調べで提出した、捜査報告書や友人の供述調書によると、被告は当日、南足柄市内の居酒屋で午後8時半ごろから11時ごろまで、友人と酒を飲んだ。最終的に被告を含む7人が集まり、うち1人は飲酒しなかった。

 退店後、友人の一人が飲酒していない友人に運転できるか聞いたが、被告が「ペーパーだぞ。危なくないか」「俺の方がまし」などと言い、友人の乗ってきたワゴン車を被告が運転し、2軒目に移動することになったという。

 一方、被告人質問で被告は「(友人に)頼まれたから(運転を)引き受けた」と答え、被告が名乗り出たとする友人の供述内容を否定。パトカーの追跡から逃げた理由については「当時運送の仕事をしていて、飲酒運転が見つかったら仕事ができなくなると思った」「同乗していた公務員の子から『捕まると仕事がクビになる。まずい』と言われた」などと釈明した。

 検察側はそのほか、パトカーの追跡開始から事故現場の交差点までの約4・6キロで、起訴事実以外にも、被告が対向車線の逆送を3回、赤信号無視を3回、右折レーンの直進を4回、車両13台を追い越すなどの交通違反を行ったことも説明した。


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