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赤れんがの建物でまちづくりを 「赤煉瓦ネットワーク」が11月に全国大会を開催

横浜みなと新聞 神奈川新聞  2018年10月15日 13:40

赤れんが建造物の代表格でもある「横浜赤レンガ倉庫」。保存活用され全国から観光客が集まる
赤れんが建造物の代表格でもある「横浜赤レンガ倉庫」。保存活用され全国から観光客が集まる

 赤れんが造りの建物を、各地の歴史や文化を生かしたまちづくりにつなげようと活動する「赤煉瓦(れんが)ネットワーク」が、11月10日に横浜クリエイティブシティセンター(横浜市中区)で全国大会を開く。全国のまちづくり団体などが集まり、事例報告や横浜の街歩きなどを通じて「赤れんがのある街」の魅力や保存について考える。

 ネットワークは1989年、京都府舞鶴市の職員が横浜のまちづくりを視察したことをきっかけに発足した。「そのころ、横浜では保存が決まった赤れんが倉庫の活用を検討していた。それを伝えると、『舞鶴には赤れんがの倉庫がたくさんある』という話になった」。ネットワークの運営委員を務めた仲原正治さん(68)はそう振り返る。

 当時、赤れんがの建造物は全国256の街にあったという。「赤れんがをテーマに交流し、保存活用の運動をしよう」と、91年に7団体の約千人が参加し、ネットワークを設立。大会は毎年参加団体のある街で開かれ、情報交換や活動報告の場になっている。


ネットワークの活動について話す仲原さん=横浜市中区
ネットワークの活動について話す仲原さん=横浜市中区

 今回の大会では、横浜国立大客員教授の秋元康幸さんが「近代遺産の遺(のこ)し方とみなとみらい21」をテーマに講演。さらに、全国に残るトンネルなどを対象にした「赤煉瓦土木遺産番付」の発表などを行う予定だ。大会は会員以外も参加できる。仲原さんは「大会などを通じ、ネットワークが保存活動に少しでも貢献できれば」と話す。

 ネットワーク発足から27年が過ぎたが、この間も開発に伴い多くの赤れんがの建造物が壊された。

 だが、近年は近代建築の保存活用に対する関心が高まり、「壊そうとすると反対運動が起こり、それが報道されるようになってきた」(仲原さん)という。


福井県敦賀市で開かれた昨年の大会で、街歩きをする参加者(赤煉瓦ネットワーク提供)
福井県敦賀市で開かれた昨年の大会で、街歩きをする参加者(赤煉瓦ネットワーク提供)

 富岡製糸場(群馬県)のように、世界遺産に登録されるケースも生まれている。仲原さんは「古い物を残して活用することで街に魅力ができる。地域の人が活動すれば残すことができるし、街の個性になる。そのための情報を紹介するのもネットワークの役割」と意義を語る。

 「赤煉瓦ネットワーク2018横浜大会」は11月10日午後1時から。11日には横浜の港湾施設や近代建築をめぐる街歩きも行われる。いずれも有料。問い合わせは、仲原さん電話045(315)2121(10月25日まで)。メールはnakahara@mz-arts.co.jp


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