1. ホーム
  2. 社会
  3. 政活費詐取 不起訴に 「嫌疑不十分」で中村省県議

横浜地検
政活費詐取 不起訴に 「嫌疑不十分」で中村省県議

社会 神奈川新聞  2016年11月03日 02:00

 元県議会議長の中村省司県議(71)=鎌倉市=が政務活動費を詐取したとして、詐欺と有印私文書偽造の罪で告発された問題で、横浜地検は2日、中村氏を不起訴処分とした。詐欺罪は、本来「会派」とすべき被害者を「県」として告発したため犯罪が成立せず、有印私文書偽造は嫌疑不十分と判断した。

 中村氏とともに不正に関わったとして、一緒に告発された中村氏事務所の元職員の女性(63)と、印刷会社の代表者の男性(71)も不起訴処分となった。

 地検によると、中村氏は当時所属していた会派「自民党県議団」を通じて政務活動費を受け取っており、県を被害者とする告発では詐欺罪が成立しない。ただ地検は、会派を被害者と見立てた捜査も実施し、それでも「不正の疑いは不十分という結論に達した」という。

 告発状によると、中村氏は2010~14年度、偽造領収書を使って広報紙やホームページ(HP)作成の発注を偽装し、政務活動費計990万円余りを詐取したとしている。関連する行政訴訟で横浜地裁は今年8月、中村氏の不正受給を認める判決を出し、東京高裁で控訴審が開かれる予定になっている。

 不起訴処分を受け、中村氏は「ほっとしている。ただ県民や支持者をお騒がせして、心配をかけたことは不徳のいたすところ。今後はさらに身を引き締め、県政発展のために努力したい」と話した。

 一方、告発した鎌倉市内の男性(63)は「地裁判決と異なり納得できない。検察審査会に申し立てたい」と語った。


シェアする