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小児医療「コーディネーター」新組織 横浜で初会合へ

話題 神奈川新聞  2018年10月12日 09:35

ボランティアが手掛ける「きょうだい預かり」=県立こども医療センター
ボランティアが手掛ける「きょうだい預かり」=県立こども医療センター

 闘病する子どもや家族を支える小児医療施設のボランティア。その調整役を担うコーディネーターの全国組織が発足する。中心的役割を担う県立こども医療センター(横浜市南区)で20日に初会合を開催。小児患者と家族が治療に専念できるようコーディネーターの悩みや課題を共有し、療育環境のさらなる充実を目指す。

 新組織は「全国小児医療施設ボランティアコーディネーターの会」。発起人は、病気の子どもたちに遊びを届け、付き添いの親らを支える認定NPO法人「病気の子ども支援ネット遊びのボランティア」(東京都新宿区)の理事長(64)だ。

 同法人は1991年に活動を開始、2006年に法人化した。病院で訪問保育士として外出できない子どもたちに接し、力になりたいと思ったことがきっかけだった。理事長は「子育て支援なども届かず、閉鎖的な病室で、患者家族を笑顔にするボランティアの役割は大きい」と話す。活動は多岐にわたり、小児患者と玩具で一緒に遊んだり、患者宅でパソコンを教えたりするほか、患者や家族の交流会も開催する。

 理事長は全国の小児医療施設を訪れ、ボランティア同士が情報交換するネットワークを5年ほど前に発足。交流する中で痛感したのは、病院側と交渉したり、全体を見渡し時にボランティアの相談相手になったりするコーディネーターの必要性だった。

 専任のコーディネーターは主に各医療施設の非常勤職員が務める。配置する病院が少ない中、神奈川県立こども医療センターでは13年前から導入。ボランティアもきょうだい預かりなど約30団体が活動し、368人が登録する。坂上さんは「ボランティアを育てる土壌がある」と話し、コーディネーターの新組織でも中心的な役割を期待する。

 同センターのコーディネーター(63)が、集会では裏方をまとめる。「社会との接点が多いボランティアが活動することで、病院内の風通しがよくなる。ボランティアが患者家族のサポートに力を発揮できるように、コーディネーターが全国で連携し知恵を出し合いたい」と意欲を見せる。

 同センターも集会を全面的にバックアップする。総長は「ボランティア活動推進のために」をテーマに講演。神奈川のほか宮城、愛知、大阪、沖縄の小児医療施設のコーディネーターによるパネルディスカッション、県立保健福祉大学の教授による講演も行われる。

 参加やボランティア申し込みなどの問い合わせは、神奈川県立こども医療センター電話045(711)2351。


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