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横浜初のワイナリー1周年 交流の場設け新たな挑戦

経済 神奈川新聞  2018年10月09日 11:08

「.blue」の前にはウッドデッキも。町田代表(右)と橋本さん=横浜市中区
「.blue」の前にはウッドデッキも。町田代表(右)と橋本さん=横浜市中区

 消費者と生産者をつなぎ、食糧問題について考える機会を提供しようと昨年11月に誕生した横浜初の果実酒醸造所「横濱ワイナリー」(横浜市中区)。1周年を控え、開設したばかりのコミュニケーションスペース「.blue(ポイントブルー)」などを舞台に、さまざまな挑戦を進める。地場野菜のマルシェ(市場)を開き、県内産品を使ったランチを提供するほか、リンゴのシードル造りも。サポーターを募り、消費者とともに事業を進める。

 醸造所に隣接した同スペースは、7月にオープン。テーブルやいすが並ぶ店内は16人ほどが収容でき、ワインのテイスティングとともに、食事を楽しめる。屋外にはウッドデッキもある。施設やキッチンはイベントなどへの貸し出しが可能で、ギャラリーに利用もできるようピクチャーレールの設置も進める。

 「いろいろな人にイベントなどを通して伝えたいことを伝えられたらいいな、と思っていた」と運営するスタイル・ジャパン・アソシエイツ合同会社(同区)の町田佳子代表。たまたまスペースが空いたことから、開設を決めたという。

 オープン後もクラウドファンディングで資金を募りながら内装を整え、8月下旬に大半の設備が整った。10月からは、月に1回をめどに地場野菜を直販するマルシェを開き、順調なら回数を増やしていくという。


ワインとともに県内産品を使ったヘルシーなメニューが楽しめる
ワインとともに県内産品を使ったヘルシーなメニューが楽しめる

 週末を中心にランチの提供も始める。県内産の食材による野菜たっぷりのメニューが特長で、キッチンを担当する橋本紀子さんは「ワインをぜいたくに使った煮込みや、ワインと混ぜたビネガーを使った料理、ブドウのジャムなどワイナリーならではのメニューを用意する」と意気込む。

 これらの取り組みには、町田代表が地産地消の活動を通して築いた生産者などのネットワークが生きる。町田代表は「スペースを通してワインに触れてもらい、人の輪が広がれば」と展望する。

 この間、ワイナリーではヤマブドウや巨峰など、多様な品種を原料に、6種類の商品を生産してきた。アルコールが約10%と控えめで、品種ごとの個性が際立つ果実味にファンも広がる。百貨店などの販路は増え、8千本を生産したうち半数が売れた。

 今後はさらに生産量を増やし、商品作りでもさまざまな試みをする。この秋はリンゴを仕入れ、フランスでもシードル造りに取り組む専門家の指導を受けながら、「日本に無いタイプのシードル」の年内販売を目指す。また、従来のステンレス醸造に加え、たるも導入しており、1たる75万円でオーナーも募集している。

 消費者との交流も積極的に進める。フェイスブックで情報を発信するほか、1口1万円でワイナリー無料見学やオリジナルワイン保冷バッグなどの特典が付く「横濱ワイナリーサポーター」も募集している。

 町田代表は「いろいろな人に助けていただいて、横浜っていいなと思っている。今後は横浜でブドウを栽培し、それを使った商品を作りたい」と夢を描く。

 ランチは予約に対応。ポイントブルーは火曜定休。問い合わせは同ワイナリー電話045(228)9713。


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