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神奈川大学野球
“熱血”貫き35年 横浜商大・佐々木監督勇退

スポーツ 神奈川新聞  2018年10月08日 12:00

花束を手にして家族やナインらに囲まれる横浜商大・佐々木監督=横浜スタジアム
花束を手にして家族やナインらに囲まれる横浜商大・佐々木監督=横浜スタジアム

 スカイブルーのユニホームで戦い抜いて35年-。神奈川大学野球リーグの名物指揮官、横浜商大の佐々木正雄監督(70)が“聖地”横浜スタジアムで最後の戦いを終え、勇退した。

 「俺の野球道は終わったんだな…」。神奈川工大との2回戦。敗れればユニホームを脱ぐことが決まっていた試合で、2点を追う九回2死一塁で最後の打者が打ち取られ、ゆっくりとベンチ前の整列に加わった。兄・輝夫さんや妻・ヱミ子さんら集まった家族から花束を受け取り、ナインの胴上げで宙を舞った。

 横浜一商高(現・横浜商大高)ではエースとして1966年夏に初出場した甲子園で8強入り。日大時代に山梨・日大明誠高で指導者のキャリアをスタートした。

 84年に商大の監督に就任し、創部10年目の90年春に初優勝。それまで26年間、神奈川大と関東学院大がリーグの双璧を成した2強時代に割って入った。以後、通算6度の優勝。厳しくも手厚い熱血指導で阪神・岩貞祐太投手ら、多くの名選手を育ててきた。

 2008年には全日本大学野球連盟監督会会長に就任し、指導者育成などアマ野球界の底上げに尽力。神奈川大学野球連盟・工藤房雄理事長(83)は「彼の人徳だね。長い間本当に一生懸命やってくれた」と感謝する。

 「野球がなかったらだめな人生を送っていたし、素直に生きることを教えてもらったね。本当に幸せだったよ」と佐々木監督が言えば、ヱミ子さんも「高校1年のときに知り合ってから野球への思いはずっと変わらない。好きなことを続ける幸せよね」と語る。今後は第一線を退くが、商大総監督として「東京五輪もあるし、まだまだ日本国の野球は発展できるよ」と熱い気持ちを胸に野球道を歩み続ける。 


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