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シカやイノシシの鳥獣被害にこの一手 厚木で対策講座

話題 神奈川新聞  2018年10月07日 11:03

県内の鳥獣被害の現状と対策を説明した講座=厚木市七沢の県自然環境保全センター
県内の鳥獣被害の現状と対策を説明した講座=厚木市七沢の県自然環境保全センター

 県自然環境保全センター(厚木市七沢)は6日、自然保護講座「県の鳥獣被害と対策手法について」を開いた。県内で目立つシカやイノシシなどの被害対策について、かながわ鳥獣被害対策支援センターの坂口裕佳マネージャーが解説。自然保護ボランティアの養成講座として開かれ、約50人が参加した。

 県内では2017年度、約2億1200万円の鳥獣による農作物被害が発生。坂口さんは「対策には加害動物を特定し、生態を知ることが大切」として、それぞれの動物の生態と被害状況を、現場の写真も交えて解説した。

 16年度に被害が急増したイノシシについては、丹沢方面から相模川を越えて東側にも出没し、葉山町の二子山山系にすみ着いていることが「大きな問題」と指摘。その上で「16年度は体重100キロ級のイノシシにクリやカキの枝が折られる被害が多く発生した。小田原や湯河原方面では木の根を食べようとして道路の土手や石垣を壊す被害も出ている。一度に4~5頭の子を産むので、捕獲が追い付かない」と危機感を表明した。

 伊勢原市子易や秦野市北矢名では、ツキノワグマによるカキの被害が出ている。カキは10、11月に被害が増える傾向にあるといい、注意を促した。シカは丹沢方面だけでなく、相模川沿いにまで生息域を拡大。アライグマやハクビシンは、増加する空き家にすみ着くケースも多いと解説した。

 対策について坂口さんは(1)動物に餌となるものを与えない(2)ねぐらなどをなくす(3)何度も出没する個体は捕獲する-と提起。餌となる放置・廃棄された果樹や野菜を農地付近から撤去したり、農地の周りの草を刈ったりして見通しをよくすることの重要性を訴えた。それでも被害がやまない場合は柵で守ることを提案した。

 その上で「餌がないと感じれば、動物は来なくなる」と指摘。柵を設ける場合は、それぞれの動物のジャンプ力や木登りが得意かどうかなどを考慮する必要があると説いた。


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