1. ホーム
  2. 話題
  3. 特A米「はるみ」人気急上昇 平塚で収穫期

集荷量、3年で15倍
特A米「はるみ」人気急上昇 平塚で収穫期

話題 神奈川新聞  2018年09月28日 02:00

脱穀しコンテナに排出されるもみ=平塚市真田
脱穀しコンテナに排出されるもみ=平塚市真田

 2年連続で日本穀物検定協会の「米の食味ランキング」で特Aを獲得した県内産米の「はるみ」が、最大産地の平塚市で収穫時期を迎えている。最高ランクに輝いたことで知名度も急上昇。JA湘南が他品種からの転換を推し進め、ことしの集荷量は3年前と比べて15倍となる見込みだ。28日からの市内直売所での販売を前に、コメ農家は「地元のブランドをもっと食べてほしい」と期待している。

 水田が広がる同市真田地区。秋晴れの空の下、大きく実った黄金色の稲穂をコンバインが刈り取っていく。同地区で約20年、稲作を続けてきた農家の古屋忠文さん(68)は「田植えをする時より収穫の方が楽しい」と汗を流す。

 同じく県内産ブランド米「キヌヒカリ」を作る傍らで「はるみ」の生産を始めて7年目。約10アールで始めた作付けも年々拡大、今年は133アールの土地全てを「はるみ」に切り替えた。

 夏の暑さ対策として植える間隔を広めに取り、通気性を向上する工夫も始めた。それでも今夏の想定外の酷暑の影響から「昨年より(収穫量は)1割くらい悪い。それでも米の実り方にはあまり影響がない」と話す。


収穫時期を迎えた平塚生まれの米「はるみ」=平塚市真田
収穫時期を迎えた平塚生まれの米「はるみ」=平塚市真田

 はるみはコシヒカリとキヌヒカリを掛け合わせ、全国農業協同組合連合会(JA全農)の「営農・技術センター」(同市東八幡)が開発、2014年に品種登録された。もっちりとした食感と甘みが売りで、冷めても味が落ちないのも特長だ。

 平塚市と大磯、二宮両町を拠点とするJA湘南でははるみの買い取り価格を上げ、キヌヒカリから主要銘柄の切り替えを進める。農家への栽培方法の指導にも取り組み、生産農家は16年の95戸からことしは365戸へと急増した。

 15年には46トンで全体の6%だった集荷量は昨年は522トン。ことしは約700トンで全体シェアも7割を超えるとみられる。JA湘南は19年に8割まで引き上げる方針だ。

 特A獲得から人気もうなぎ上り。市内外の飲食店からの注文も増え、県内の百貨店はことしからお歳暮として取り扱う。昨年の収穫分は6月までに完売。JA湘南の担当者は「売れ行きは好調が続いている。お湯に漬ける消毒方法を徹底し、安全なお米として支持されている」と自信を見せる。

 古屋さんは「冷めてもおいしいのでおにぎりやお弁当にぴったり。ことしも特Aを」と期待している。

 26日には市内で約22トンが初集荷。28日からJA湘南大型農産物直売所「あさつゆ広場」(同市寺田縄)など市内の直売所で販売される。


シェアする