1. ホーム
  2. カルチャー
  3. 永福寺を3DCGで再現 鎌倉・歴史文化交流館で一般公開

永福寺を3DCGで再現 鎌倉・歴史文化交流館で一般公開

カルチャー 神奈川新聞  2018年09月25日 11:51

永福寺を再現した3DCG映像の一部(長沢教授提供)
永福寺を再現した3DCG映像の一部(長沢教授提供)

 源頼朝が現在の鎌倉市二階堂に建立した「永福寺(ようふくじ)」を、3次元コンピューターグラフィックス(3DCG)で再現した映像が、鎌倉歴史文化交流館(同市扇ガ谷1丁目)で一般公開されている。昨秋に期間限定で公開したところ好評だったことから、さらに改良を加えて常設に踏み切った。最新技術を駆使してよみがえった、壮大華麗な大寺院を無料で体感できる。

 永福寺は、奥州合戦などで命を落とした将兵らを供養するため、頼朝が1192年に建立。壮大華麗な大寺院として栄え、頼朝没後も幕府の迎賓館として利用された。だが1405年に火災で焼失。その後再建されず、廃寺になったとされる。「永福寺跡」は国指定史跡になっている。

 市は当時の絵図など記録が残っていない同寺の調査を実施。その結果、「二階堂」や「阿弥陀堂」「薬師堂」が複廊でつながっていたことや「釣殿」といった寝殿造り風の建物と一体の建物群を構成していたこと、建物の前面に大きな池があり橋が架かっていたことなどが明らかになった。

 これらの資料を基に、往時の姿を再現するため、市と湘南工科大(藤沢市辻堂西海岸)が協働で3DCG映像を制作。同大工学部コンピュータ応用学科の長沢可也教授の研究室の学生が、鎌倉市教育委員会の助言も得つつ完成させた。


ゴーグル型ディスプレーを着ければ、永福寺を体感できる=鎌倉歴史文化交流館
ゴーグル型ディスプレーを着ければ、永福寺を体感できる=鎌倉歴史文化交流館

 映像は1分40秒から5分30秒までの4種類を用意。ディスプレーを頭部に装着すると、目の前に大伽藍(がらん)が現れる。音声で流れる解説を聞きながら、大寺院を散策しているような気分を味わえる。また「幅広い世代に楽しんでほしい」との学生の発想から、境内に桜の花びらが散ったり、月が昇ったりする様子も加えた。

 館内にディスプレー1基とモニターを配置。中秋の名月に合わせ、25日には永福寺跡を夜間開放し、映像体験会も開かれる。

 入館は午前10時から午後3時半まで。日曜、祝日休館。入館料は一般300円、小中学生100円。体験会は午後5時から8時までで、入場無料。3DCG映像に関する問い合わせは同館電話0467(73)8501。体験会の問い合わせは市文化財課電話0467(61)3859。


シェアする