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ツキノワグマ県内でも目撃増 紅葉シーズン、入山に警戒を

話題 神奈川新聞  2018年09月24日 02:00

日向林道から大山への登山口に設置されたクマへの注意掲示=伊勢原市
日向林道から大山への登山口に設置されたクマへの注意掲示=伊勢原市

 ツキノワグマの出没が全国各地で相次ぐ中、県内でも目撃や痕跡の情報が多く寄せられている。10日現在、50件に達し、2017年度の年間件数(47件)を既に超え、過去最多だった16年度(112件)をも更新しそうな勢いだ。秋の紅葉を目当てに入山者が増える一方、クマの目撃もピークを迎えるシーズンを前に、関係者は警戒を強めている。

 県内に生息するクマは、丹沢山地を中心に40頭前後と推定されている。

 県自然環境保全課によると、50件の市町村別の内訳は伊勢原市が最多の17件。相模原市緑区(11件)、厚木市(10件)が続いた。月別では6月が24件と半数を占め、場所別では山中が8割弱の38件、人里が12件だった。

 5月14日には、秦野市名古木のハイキングコース脇で、イノシシ用のわなに誤って掛かった雄1頭を殺処分。また伊勢原市大山で10日間目撃が相次ぎ、県と市の職員が追い払っても戻ってきてしまうため、人的被害が起きる危険性を考慮し、わなを設置して雄1頭を6月29日にやむなく捕殺した。

 通常、クマの目撃は春と秋にピークを迎える。その場所も季節によって特徴があり、4~6月の春期は里山から奥山、9~11月の秋期は山麓の集落周辺で多くなる傾向にある。

 冬眠に向けて栄養を蓄える秋期に人里に出没する要因として、これまでは周期的に起きるブナやナラの実の凶作による山中の餌不足が挙げられてきた。

 だが近年、山麓の過疎化が進み、クマの生息域が広がったことで、数年おきだった大量出没が常態化。本来、警戒心が強いクマの中に人慣れした個体も見られるなど、行動の変化を指摘する研究者もいる。

 過去最多だった16年度は特に10月、11月が多かった。今後さらに目撃が増えるシーズンを前に、伊勢原市観光協会は大山への玄関口に当たる小田急線伊勢原駅改札口前の電子案内板に、目撃場所の情報を表示して注意喚起を強化した。また全国的に出没が多発していることから、県は18年度から自動撮影カメラによるモニタリングを始めた。

 県自然環境保全課は「6月に大山で捕殺した個体は人を恐れない異例のケースだった。例年、秋は再び目撃が増える。偶発的な遭遇事故を回避するため、入山時は鈴を携帯したり、最新の出没情報を確認したりするなど、対策を講じてほしい」と呼び掛けている。


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