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関東大震災の津波、後世に  逗子の107歳「怖さ今も」

社会 神奈川新聞  2018年09月23日 11:50

おいの平井光義さん(右)とともに、自らの津波の体験を振り返る高嶋フジさん=横浜市民防災センター
おいの平井光義さん(右)とともに、自らの津波の体験を振り返る高嶋フジさん=横浜市民防災センター

 95年前に起きた関東大震災の津波について調べている市民グループ「ジオ神奈川」(蟹江康光代表)が22日、当時の教訓を継承する催しを横浜市民防災センター(神奈川区)で開いた。主な調査地域としている逗子・小坪で、12歳の時に津波に遭った高嶋フジさん(107)も参加。記憶をたどりながら「地震が起きたら、津波が来ると思っていた方がいい」と述べ、語り継いでいくことの大切さをかみしめていた。

 ジオ神奈川は主に逗子市内で、震災当時の画家が津波の来襲場面を描いた絵図や体験者の手記などを掘り起こし、押し寄せた津波の高さや浸水範囲、被害の状況を調査。知人を介して知り合った高嶋さんにも聞き取りを重ねてきた。

 この日の催しは、同センターで30日まで開催されている震災写真展の一環。ジオ神奈川事務局長の蟹江由紀さん(69)が研究成果を発表し、「小坪に押し寄せた津波の高さは7~8メートルぐらいだった」と説明した。

 また、津波の絵図に登場する寺や蔵などが実在し、「3度目が大きかった」とする画家の注釈が高嶋さんの記憶と一致しているとも強調。収集してきた資料や証言を突き合わせることによって、実態の解明が進んでいる現状を報告した。

 催しでは、危うく津波にのまれそうになった高嶋さんの体験や思いをまとめた文も朗読された。「坂の半ばで後ろを振り向くと、足元まで津波が来ました」「95年前の関東大震災を体験した人は少なくなりました。私は今も、あの怖さを覚えています」

 読み上げられる言葉の一つ一つにうなずいた高嶋さんは「あの日のことは鮮明に覚えている。運が強かったから、生き抜くことができたのでしょう」と振り返った。


逗子・小坪に押し寄せた津波の実態を説明する蟹江由紀さん
逗子・小坪に押し寄せた津波の実態を説明する蟹江由紀さん

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